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難病で寝たきりの小5、分身ロボで「登校」…遠隔操作で生徒会、かくれんぼも

2017年12月24日 12時35分15秒 | 教育
難病で寝たきりの小5、分身ロボで「登校」…遠隔操作で生徒会、かくれんぼも
2017年12月22日 (金)配信読売新聞

 先天性の難病のため病院で寝たきりの広島県大竹市の女児(10)が、タブレット端末を利用した分身のロボットを遠隔操作し、学校への「登校」を続けている。週1回、将来の自立のために買い物の仕方などを学び、放課後には、友達との駆けっこも楽しむ。(山崎光祥)
タブレット操作、時速2・5キロで駆ける
 「おはよう! 何しているの?」。県立広島西特別支援学校の校内で、タブレット端末を載せた台にタイヤを付けたような形のロボットが、教員や児童らに話しかける。
 声の主は、小学部5年の女児。端末の画面には女児の顔が映っているが、本人は、同校に隣接する広島西医療センターのベッドの上だ。
 女児は原因不明の難病で首から下は両腕しか動かせず、寝たきりの生活だ。人工呼吸器を装着しており外出は難しい。
 入学以来、学習は教員が病室を訪問する形で行ってきた。4人部屋の病室の窓からの景色と、手鏡をかざして見る隣室の様子だけが、「外の世界」。そんな毎日を、ロボットが変えた。
 米国の企業が、美術館や学会など自分が行けない場所を訪れる道具として開発。高さ1・2メートル、重さ約10キロで、二つのタイヤで動く。手元のタブレット端末を使い、インターネット経由で遠隔操作でき、カメラやマイクでテレビ電話のように会話できる。同校は体の不自由な子どもの学習に活用できないかと考え、約50万円で購入した。全国でも珍しい取り組みという。
 女児は4月から週1回、学校にあるロボットを操作して、ロボットに付き添う教員と病院の売店で買い物する時のお金の計算の仕方や、自分で書いた手紙をポストに 投函とうかん する方法を覚える学習をしている。その後は児童生徒会の会議に参加したり、友達とかくれんぼをして遊んだり。時速2・5キロとゆっくりだが、駆けっこもできる。
 ロボットを使い始めた女児に、変化が生まれた。もともと軽い知的障害があったが、口数が増え、感情を表に出すようになった。毎日の日記には、その日の出来事を教員に言われた通り書くだけだったが、痛くて泣くこともある胃ろうの交換がスムーズに終わった日に、〈(今日は)な(泣)かなかったよ〉とつづり、周囲を驚かせた。
 担任の教諭(49)は「病室だけでは成長に必要な経験や、教育的な刺激が少なく、知的な発達が遅れていたのだろう。今では簡単な計算もできるようになった。どんどん能力を伸ばしてあげたい」と話す。
 女児は「ロボットが大好き。学校で友達に会えるから」と明るく語った。
 丹羽登・関西学院大教授(病弱教育)の話「院内学級などで学ぶ子どもは、気持ちの切り替えができる機会が少ない。ロボットを操作して登校を実感することでそれが可能になり、学習にも前向きに取り組める」
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本田真凜の目に涙「いざ滑ってみると…」 五輪絶望的に

2017年12月24日 12時26分04秒 | 運動スポーツ
本田真凜の目に涙「いざ滑ってみると…」 五輪絶望的に
藤田太郎
2017年12月23日21時25分朝日新聞
女子フリーで演技する本田真凜=遠藤啓生撮影

(23日、フィギュアスケート・全日本選手権女子フリー)
 採点結果を待つ「キス・アンド・クライ」で、本田真凜(大阪・関大高)に笑顔はなかった。フリーの得点は126・72点にとどまり、合計193・37点。3人の滑走者を残して暫定4位にとどまったのが分かると、目に涙を浮かべた。2枠しかない平昌五輪代表は絶望的となった。
 「めざしていた演技ができなかった。いざ滑ってみると緊張してしまった」
 4年前の全日本選手権は家族と生で見ていた。「次の五輪代表争いに自分も関わっていたい」。2016年に世界ジュニア選手権で優勝、全日本選手権で4位に入るなど、着々と実績を積んで今季シニアデビュー。「長いような、あっという間のような気持ちだった」
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宮原知子、苦しんだ1年の最後は喜び ジャンプ全て着氷

2017年12月24日 12時22分06秒 | 運動スポーツ
宮原知子、苦しんだ1年の最後は喜び ジャンプ全て着氷
後藤太輔
2017年12月23日21時44分朝日新聞
女子フリーの演技後、ガッツポーズする宮原知子=白井伸洋撮影

 (23日、フィギュアスケート・全日本選手権女子フリー)
 宮原知子が泣いた。つられて浜田美栄コーチも泣いた。
 最後のレイバック・スピンで曲調が明るくなる。「蝶々夫人」は、男性が自分のもとを去ったと感じた女性が命を絶つ悲劇。しかし、宮原のフリーは違う。
 演技の最後は「天国で、幸せになる」場面だ。苦しんだ自身のこの1年も、喜びで締めくくった。
 昨季の全日本で3連覇を達成した頃、左股関節を疲労骨折していた。歩くとき、左足を外側から回して前に持ってきていた。
 今夏、風邪をひいたと思ったら、捻挫。練習量を増やすと疲れ、休んだ。まともにジャンプ練習を始めたのは10月。浜田コーチに「5年後を目指そう。それでも五輪にいけるよ」と声をかけられた。
 その言葉をじっと聞いていた宮原は、諦めていなかった。言葉をかけてきた恩師への感謝の思いが支えでもあった。
 小学1年生の頃から京都に住み、浜田コーチに習い始めた。宮原は「ここまで来ることができたのも先生たちのおかげ。試合で結果を出すことで、喜んでもらえるように頑張りたい」。田村岳斗コーチから贈られたキャリーバッグと、浜田コーチからもらった小物入れは、お守りのようにかならず試合に持ち込んだ。
 「ここで克服できなければ代表の権利はない」と全てのジャンプを着氷した。「楽しみで仕方ない」という夢の舞台に、師と共に立つ幸せな日が待っている。(後藤太輔)
     ◇
 みやはら・さとこ 関大在学中。15年世界選手権2位。グランプリ(GP)シリーズは15年のNHK杯で初優勝し、通算2勝。GPファイナルは15、16年に2位。16年四大陸選手権優勝。今季は左股関節疲労骨折から復帰し、GPのスケートアメリカを制した。全日本選手権は4連覇。152センチ。19歳。京都府出身。
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