県内男性の喫煙割合、全国平均超えの45% 協会けんぽ17年度調査、35~44歳が特に高く
2019年6月7日 (金)配信山形新聞
全国健康保険協会(協会けんぽ)山形支部は6日、加入者対象の2017年度調査で、県内男性の喫煙割合が45.0%となり、全国平均の42.9%を上回ったと発表した。特に35~44歳は半数以上が喫煙しており、同支部は働き盛り世代の禁煙対策に力を入れていく。女性は15.4%で全国平均16.7%を下回った。
協会けんぽ山形支部には県内中小企業の従業員やその家族ら約40万人が加入しており、このうち35歳以上の被保険者約7万人を対象に、生活習慣病予防健診の問診票から算出した。
喫煙割合は全国的に減少傾向にあり、本県男性も16年度の45.6%から微減となったものの依然として割合は高い。女性も減少しているが、本県は16年度15.5%と比べ0.1ポイント減にとどまっている。
全国平均を上回った男性については年齢階級別の喫煙者割合も公表した。35~39歳が54.0%と最も高く、40~44歳の52.1%と合わせて、ともに半数を超えた。45~49歳が49.3%と続いた。年齢を増すごとに喫煙率は減少し、35.8%の60~64歳以降は全国平均を下回っている。
近年は、社員の健康を重要な経営資源と捉える傾向にあり、健康経営に取り組む事業所が増加。同支部所属の事業所でも喫煙による健康リスクを考慮し▽建物内禁煙を徹底し喫煙所を屋内に設置▽たばこを吸わない禁煙デーの設定▽禁煙外来にかかる医療費の補助▽産業医による禁煙推進の講話―といった活動を展開している。
今回の調査結果を踏まえ、同支部は保健師らによる特定保健指導や禁煙を促すポスターの配布、セミナーの実施などに取り組む考えで、「県内で受動喫煙防止の取り組みが進んでいる。健康経営や身近な人の健康を守るため、加入者の禁煙を支援したい」としている。