運動会7段ピラミッド予定 東大阪市立小、知事は反対
2019年5月31日 (金)配信共同通信社
大阪府東大阪市の市立小学校で近く予定されている運動会の組み体操に、四つんばいの姿勢で積み重なってつくる7段の「ピラミッド」が含まれていることが30日、市教委への取材で分かった。
吉村洋文府知事は府庁で取材に応じ、「重大な事故が現実に起きている。考え直す時期だ」と反対の立場を示した。府教委が対応を検討する。
市教委によると、今週末に運動会を予定する市立小学校のうち3校が7段ピラミッドを実施する見込み。市立布施小では肩の上に立って塔をつくる4段の「タワー」にも挑戦する。布施小は「複数の補助教員が付き、安全に配慮して行う」としている。
教育現場の事故に詳しい名古屋大の内田良(うちだ・りょう)准教授(教育社会学)は「高いピラミッドが全国的に見直されてきた中で、感覚が鈍いとしか言いようがない」と指摘した。
組み体操の事故を巡っては、2015年に大阪府八尾市の中学校で組み体操が崩れ複数の生徒が負傷する事故があった。スポーツ庁は16年、技が安全にできないと判断すれば実施を見合わせるなど事故の防止に関する通知を都道府県教委に出した。
2019年5月31日 (金)配信共同通信社
大阪府東大阪市の市立小学校で近く予定されている運動会の組み体操に、四つんばいの姿勢で積み重なってつくる7段の「ピラミッド」が含まれていることが30日、市教委への取材で分かった。
吉村洋文府知事は府庁で取材に応じ、「重大な事故が現実に起きている。考え直す時期だ」と反対の立場を示した。府教委が対応を検討する。
市教委によると、今週末に運動会を予定する市立小学校のうち3校が7段ピラミッドを実施する見込み。市立布施小では肩の上に立って塔をつくる4段の「タワー」にも挑戦する。布施小は「複数の補助教員が付き、安全に配慮して行う」としている。
教育現場の事故に詳しい名古屋大の内田良(うちだ・りょう)准教授(教育社会学)は「高いピラミッドが全国的に見直されてきた中で、感覚が鈍いとしか言いようがない」と指摘した。
組み体操の事故を巡っては、2015年に大阪府八尾市の中学校で組み体操が崩れ複数の生徒が負傷する事故があった。スポーツ庁は16年、技が安全にできないと判断すれば実施を見合わせるなど事故の防止に関する通知を都道府県教委に出した。