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失語症を磁気照射で改善 リハビリで脳を活性化 福井総合病院

2019年06月21日 12時27分21秒 | 地域
失語症を磁気照射で改善 リハビリで脳を活性化 福井総合病院
2019年6月20日 (木)配信福井新聞

 福井総合病院(福井県福井市江上町)は、脳卒中などで失語症になった患者のリハビリに、頭部に磁気を照射して脳を活性化させる特殊な装置を活用している。同病院などによると、この装置を使うとリハビリ効果が高まることが確認されており、今後も希望者への活用を促していく方針という。
 失語症は脳卒中や交通事故、外傷などで大脳の言語中枢が損傷し「聞く・読む・話す・書く」ができなくなる言語機能全般の障害。人によって「聞く・読む」の理解度や、「話す・書く」の表現力に程度の差があり“見えない障害”ともいわれる。県内には数千人の失語症者がいるとみられている。
 同病院は、脳卒中で手指にまひが残った患者向けに導入した「rTMS」(反復性経頭がい磁気刺激)装置を、失語症患者にも活用。MRIによる脳の立体画像を基に、障害のある大脳(言語中枢)の反対側周辺に磁気を照射する。健常者の場合、大脳半球の左右が互いに機能を抑制し合っているが、失語症の場合はその抑制バランスが崩れているため、健常な大脳半球に磁気を照射することで、障害側の言語中枢機能を間接的に活性化させる仕組みだ。
 これまで患者6人に対する延べ13回のリハビリで、パソコンの画面上に次々と表示されるイラストや文字を声に出して表現する訓練に使ったところ、言葉が出るまでの速度や正答率がアップしたという。この効果は、同病院に併設する福井医療大の教員が学会で発表した。
 対象となるのは軽症か中程度の失語症患者で、入院して約2週間行うリハビリの一環として1日2回、この装置を集中的に活用する。ただし、効果の持続性に個人差があるため、一定期間を空けて繰り返し行う場合もあるという。
 福井医療大リハビリテーション学科・言語聴覚学専攻の高橋宣弘助教は「回復を実感した患者や家族の表情が明るくなり、心理面での効果も大きい」、同病院の小林康孝リハビリテーション科部長は「復職などを目指す失語症患者を支援していきたい」と話している。問い合わせは、福井総合クリニック(福井市新田塚1丁目)内の県高次脳機能障害支援センター=電話0776(21)1300。
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吉賀の医療体制維持へ検討組織

2019年06月21日 12時23分31秒 | 地域
吉賀の医療体制維持へ検討組織
2019年6月20日 (木)配信山陰中央新報

 吉賀町が、将来の医療人材の不足が懸念される救急告示病院・六日市病院(吉賀町六日市)の体制維持をはじめ、地域医療の課題解決に向けた検討組織を設ける。同病院に長年看護師を供給していた地元の専門学校の閉校方針決定などを受け、県健康福祉部などを交え、対策を検討。7月上旬の初会合を皮切りに、月1回の会合で議論を進める。
 吉賀町では、看護師などを養成している六日市医療技術専門学校(同町真田)が経営難を理由に2021年度末での閉校を決定。関連して、同校を運営する学校法人の理事長が兼務する社会医療法人石州会が、運営する六日市病院から常勤医師2人を引き揚げることも決めており、医療体制の維持が課題となっている。
 同病院は現在、島根大医学部など関係機関から医師派遣を受けているものの、抜本的な解決に向け、町が県などに協力を求め、検討会の設置を決めた。
 組織は「町医療・介護あり方検討会議」で、構成は町と県、石州会を中心に、必要に応じて町社会福祉協議会や医療機関なども加わる。六日市病院の常勤医師や、将来的に不足が見込まれる看護師の確保策に加え、町の介護福祉サービスなど中長期的な課題についても協議する。
 岩本一巳町長は「町の大前提である病院の存続に向け、関係各所の協力を得ながら早急に課題解決に向けて取り組んでいきたい」と話した
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はしか3次感染の疑い

2019年06月21日 12時20分16秒 | 地域
はしか3次感染の疑い
2019年6月20日 (木)配信中国新聞

 広島県は19日、17日にはしか(麻疹)と診断された東広島市の30代女性のウイルスが、マツダで感染が広がっているウイルスと同型だったと明らかにした。マツダ従業員以外で、このウイルスへの感染が確認されたのは初めて。女性は発症したマツダ従業員との接触が確認されておらず、職場以外で3次感染した可能性が高いとみている。
 女性のウイルスの遺伝子型が、これまでに発症したマツダ従業員7人のウイルスと一致した。県健康対策課は「女性がどこで感染したかは分からないが、マツダの事案との関連性は否定できない」としている。
 県などによると、マツダでは5月29日に初の患者が出た後、今月10日までに計7人が発症した。今回の女性は、マツダの従業員ではないという。
 県によると、今年に入って県内ではしかの発症を確認したのは17人で、2014年以降で最も多い。はしかは感染力が強いため、県と市は発熱や発疹など疑わしい症状が出た場合はすぐに医療機関を受診するよう呼び掛けている。
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アルツハイマー関与の変異 免疫活性化遺伝子で発見

2019年06月21日 12時15分42秒 | 介護福祉高齢者
アルツハイマー関与の変異 免疫活性化遺伝子で発見
2019年6月20日 (木)配信共同通信社

 日本人のアルツハイマー病発症に関わるとみられる遺伝子変異を国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)などのグループが見つけ、20日付の米科学誌に発表した。免疫反応に関わる遺伝子で、グループは発症リスクの予測や治療薬開発などにつながると期待している。
 グループによると、アルツハイマー病は生活習慣や遺伝的要因などが絡んで発症すると考えられるが、詳しい発症メカニズムは分かっていない。これまで白人での発症に関わる遺伝子変異は見つかっていたが、日本人でこの変異を持つ人はほとんどおらず、別の要因があると考えられていた。
 グループは、既に病気と関係があることが知られている遺伝子を持っていないのに発症した患者約200人のゲノム(全遺伝情報)を解析。発症との関連が疑われる7種類の遺伝子変異を絞り込んだ。
 さらに、患者と患者でない人計約2万1千人のゲノムを調べ、7種類のうち、免疫反応を活性化させる「SHARPIN」という遺伝子の変異が発症と関わりが深いことを確認。この変異がある人は、ない人よりも6倍、アルツハイマー病になりやすかったという。
 長寿研メディカルゲノムセンターの尾崎浩一(おざき・こういち)部長は「脳内での免疫機能の低下が、発症リスクを高めている可能性がある」と話している。
 注)米科学誌はモレキュラー・メディシン
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