ベランダで1歳2カ月児が足底II度熱傷
熱傷部位の感染疑いで抗菌薬の経静脈投与
日本小児科学会2019年6月27日 (木)配信
日本小児科学会はこのほど、1歳2カ月の女児が自宅のベランダで足底に熱傷を負った事例が報告されているとして、Injury Alert(傷害速報)で公表した。女児の両足底には発赤・水疱形成のII度熱傷が確認され、開放性湿潤療法を実施。受傷後4日目に熱傷部位の感染が疑われたため入院管理とし、抗菌薬の経静脈投与を行ったとしている。
報告された事例によると、2018年6月昼頃、母親が目を離した際、女児は1人で自宅2階のベランダに出たとみられる。夏場のベランダは大人でもサンダルなしでは歩けないほど、日照部分が熱くなるとのことで、母親は女児が泣いているのに気付き、両足底に発赤・水疱形成を確認、すぐに医療機関を受診した。
受診後、一部の足趾と両足底に緊満感のある水疱形成と発赤を認めた。水疱を破蓋・除去し、生理食塩液で洗浄後、白色ワセリンを塗布した創傷保護材で被覆して開放性湿潤療法を行い、外来で経過観察した。受傷後4日目に発熱を認め、同日に再診。両足底及び足背の発赤・腫脹、浸出液の増加を認め、熱傷部位の感染が疑われた。同日より入院管理とし、抗菌薬の経静脈投与を開始。創部については、連日の洗浄及び皮膚潰瘍治療薬を併用し、抗菌薬入り軟膏を塗布した創傷保護材で被覆して湿潤療法を継続したとしている。
入院3日目に解熱し、浸出液や発赤の改善も確認したため、抗菌薬を終了。入院5日目に退院し、その後は順調に上皮化を認め、受傷後63日目に終診となった。
熱傷部位の感染疑いで抗菌薬の経静脈投与
日本小児科学会2019年6月27日 (木)配信
日本小児科学会はこのほど、1歳2カ月の女児が自宅のベランダで足底に熱傷を負った事例が報告されているとして、Injury Alert(傷害速報)で公表した。女児の両足底には発赤・水疱形成のII度熱傷が確認され、開放性湿潤療法を実施。受傷後4日目に熱傷部位の感染が疑われたため入院管理とし、抗菌薬の経静脈投与を行ったとしている。
報告された事例によると、2018年6月昼頃、母親が目を離した際、女児は1人で自宅2階のベランダに出たとみられる。夏場のベランダは大人でもサンダルなしでは歩けないほど、日照部分が熱くなるとのことで、母親は女児が泣いているのに気付き、両足底に発赤・水疱形成を確認、すぐに医療機関を受診した。
受診後、一部の足趾と両足底に緊満感のある水疱形成と発赤を認めた。水疱を破蓋・除去し、生理食塩液で洗浄後、白色ワセリンを塗布した創傷保護材で被覆して開放性湿潤療法を行い、外来で経過観察した。受傷後4日目に発熱を認め、同日に再診。両足底及び足背の発赤・腫脹、浸出液の増加を認め、熱傷部位の感染が疑われた。同日より入院管理とし、抗菌薬の経静脈投与を開始。創部については、連日の洗浄及び皮膚潰瘍治療薬を併用し、抗菌薬入り軟膏を塗布した創傷保護材で被覆して湿潤療法を継続したとしている。
入院3日目に解熱し、浸出液や発赤の改善も確認したため、抗菌薬を終了。入院5日目に退院し、その後は順調に上皮化を認め、受傷後63日目に終診となった。