高齢者向けワクチン接種、4月12日から 首相が表明
菅義偉首相は24日夜、新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチン接種について、4月12日から始める方針を明らかにした。首相官邸で記者団の取材に語った。
首相は「4月5日の週に、高齢者向けのワクチンを自治体に発送する。12日から接種する予定だ」と述べた。高齢者向けについて、ワクチンの調整を担う河野太郎行政改革相はこれまで「4月1日以降」と説明し、日付については言及していなかった。
一方、新型コロナ対応の特別措置法に基づき3月7日を期限に10都府県に出している緊急事態宣言について、首相は「感染者が大きく減少している。(宣言解除を)繰り上げて、という知事からの要望があったことも事実だ」としたうえで、26日に感染症や経済の専門家らでつくる諮問委員会を開く方針を表明。「先生方からさまざまな意見をうかがうなかで、判断していきたい」と述べた。
政府は大阪・兵庫・京都の関西3府県、愛知・岐阜の東海2県と福岡県の計6府県は先行して解除できるか検討している。東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏4都県は期限いっぱいまで続ける方針だ。首相は記者団の取材に応じるのに先立ち、加藤勝信官房長官や田村憲久厚労相、西村康稔経済再生相らと対応を協議した。