コロナ感染1億2千万人超 全世界、減少から再び増加
2021年3月16日 (火)配信共同通信社
【ジュネーブ共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスの感染者が15日、世界全体で1億2千万人を超えた。1月中旬以降に減少が続いていた1週間当たりの新規感染者数は、2月下旬に下げ止まってから再び増加に転じており、世界保健機関(WHO)は警戒継続を呼び掛けている。死者は265万人を上回っている。
WHOの集計では、1週間当たりの新規感染者数は1月10日付で過去最多の495万人に上り、その後は6週連続で減少。2月21日付で245万人にまで減ってから増加に転じ、直近では300万人を超える見込み。変異株の流行に加え、各国で外出制限などの規制措置が段階的に解除された影響が出たとみられる。
国別では米国の感染者が3千万人に達しようとしている。死者も53万人を上回り、いずれも世界最多。感染者はブラジルとインドでそれぞれ1100万人を超え、ロシア、英国、フランスは400万人を上回る。これら6カ国で世界全体の半数超を占めている。
WHOの3月7日付集計によると、1週間で増えた感染者の42%、死者の34%は欧州地域事務局管内(旧ソ連諸国やトルコを含む)で、感染者の40%、死者の54%は南北米大陸。これら地域での被害拡大の深刻さが目立っている。