全県民対象に無料PCR 広島、薬局でも検査可
広島県は26日、新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候を早期につかもうと、全県民と県内に通勤する就業者を対象とした無料のPCR検査を4月から実施すると発表した。対象は無症状の希望者。終了時期は決めていない。
県内に5カ所あるPCRセンターで受け付ける。センターは、検査対象を医療機関や高齢者施設、飲食店などで働く人に限っていたが、制限を撤廃する。
また、広島市の住民と就業者は、センターに加えて市内205店の薬局でも検査を受けられるようにする。こちらは5月末まで。
県内の新規感染者は1桁の日が続いているものの、湯崎英彦(ゆざき・ひでひこ)知事は記者会見で「年度末や年度初めは人の移動や飲食の機会が増える。感染再拡大の予兆をキャッチしたい」と狙いを説明した。
県は4月からの2カ月間で、計3万人超の受検を想定。費用は約1億800万円を見込む。