古来より「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」とよく言うが・・・・。
それでは、本当に桜は切ってはいけないのであろうか。
実は、これにも例外があって、条件次第では切ってもいいのです。
しかも、地植えでは問題も多いが、鉢植ではそれほど問題も起きないのです。
正直なところ、桜は太い幹や枝を切るとその切り口から腐って枯れ込むことが多く、それで「桜切る馬鹿」と言われるのです。
ところが、鉢植の盆栽などではあまり太い枝もないため。切ってもそれほど問題は出ません。
特に、鉛筆より細い枝なら切っても問題は出にくく、成長中の枝では問題も出ず、この諺は通用しないのです。
が、盆栽などで小さく育てると・・・・。
花も咲きにくくなり、桜を植える意味もなくなるかも。
その点、梅は小さくしても花は咲きます。
次に「梅切らぬ馬鹿」だが・・・・。
これだって「何でもかんでも切ればいい」というわけでもなく、無理に切る必要もないのです。
これは桜のように切り口から腐り込むことが少ないのでそう言うだけであって、必要がなければ切らなくてもいいのです。
というのも、梅は桜とは違い、枝が非常に多く出てよく伸びるため、放置すると直ぐに収拾がつかないくらい繁茂することもよくあり、良い実ができなくなります。
また、なんとか実が着いたとしても、収穫が難しくなります。
また、枝が繁茂すると害虫の被害も多くなるため、それを防ぐ意味を込めて「梅切らぬ馬鹿」というのです。
ちなみに、実梅の生産農家などでは「裸で登れるくらいがいい」とも言うので。
今は木を揺すって収穫することも多くなったが、品質の良い梅の実は「手摘み」での収穫になるので、枝が多いと困るのです。
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