昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
今回からしばらく北欧の代表的な作曲家シベリウスとニールセンの、
交響曲群についてさまざまな指揮者による盤をとりあげてみたい。
まずはシベリウスの方から取り上げてみるが、取り上げるのは、
1900年から1902年にかけて作曲した交響曲第2番ニ長調作品43である。
今回はサー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の演奏によるもの。
バルビローリ盤は高校時代の時にレコードで全集を買い、
何度も繰り返し聴いた盤なので、なつかしいものである。
第一楽章アレグレットは、ソナタ形式で書かれている。
第一主題の伴奏となる弦楽器のさざ波を思わせるような旋律が、
くっきりと示され、クラリネットとオーボエがその伴奏の上で、
簡素で民謡風の第一主題を奏でて、弦楽器がそれを発展させていく。
弦楽器によるピチカートのあと第二主題が奏されて情熱的に盛り上げていく。
展開部は木管楽器により第二主題が変形されながら始まる。
この展開部でみせるバルビローリ盤の明快でパワフルな演奏は心地いい。
再現部を経て、コーダで第二主題が金管楽器により力強く奏でられ、
最後は弦楽器により冒頭の音型が繰り返され徐々に弱まって終わる。
第二楽章アンダンテ・マ・ルバートは、幻想的に始まり、
弦楽器のピチカートの上で、ファゴットが悲しげな主題を奏でる。
その主題は木管楽器から弦楽器に引き継がれ、
金管楽器により情熱的に盛り上がりをみせる。
このあたりの情熱的な盛り上がりはバルビローリらしい。
そして、それが終わると弦楽器によりもう一つの主題が奏でられ、
木管楽器がこれに絡んでいき、力強く主題が奏でられたあと、
最初の主題が奏でられ、再び盛り上がりをみせていく。
そのあとも二つの主題をもとに展開され、最後はおだやかに終わる。
第三楽章ヴィヴァチッシモは、スケルツォ楽章で、
荒々しい弦楽器のリズムの上で、軽快な旋律が奏でられ、
盛り上がりをみせていくが、このあとに木管楽器により奏される旋律が、
素朴であり民謡的であり、この二つの旋律をもとに展開されていく。
何度か盛り上がりをみせたあと終楽章にそのまま続いていく。
第四楽章アレグロ・モデラートは、自由なソナタ形式で、
弦楽器の奏でる力強い第一主題が奏でられ、金管楽器がそれに絡んでいく。
この主題が繰り返されたあと、対照的でやや暗い感じの第二主題が奏でられる。
この二つの主題を中心に展開され、第二主題が繰り返されるうちに、
徐々に明るさを持ち情熱的に盛り上がりをみせていくのだが、
バルビローリ盤の素晴らしさは、感情に流されるのではなく、
しっかりと音楽の構造を捉え、常に客観的な目で見ている点だ。
そのバランスの良さが今聴きなおしても分かるのである。
コーダは金管楽器が高らかに旋律を奏でて、最後力強く終わる。
やっぱり、バルビローリ盤は何度聴いてもいいし、
私にとってはシベリウスの交響曲演奏のスタンダードである。
今回からしばらく北欧の代表的な作曲家シベリウスとニールセンの、
交響曲群についてさまざまな指揮者による盤をとりあげてみたい。
まずはシベリウスの方から取り上げてみるが、取り上げるのは、
1900年から1902年にかけて作曲した交響曲第2番ニ長調作品43である。
今回はサー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の演奏によるもの。
バルビローリ盤は高校時代の時にレコードで全集を買い、
何度も繰り返し聴いた盤なので、なつかしいものである。
第一楽章アレグレットは、ソナタ形式で書かれている。
第一主題の伴奏となる弦楽器のさざ波を思わせるような旋律が、
くっきりと示され、クラリネットとオーボエがその伴奏の上で、
簡素で民謡風の第一主題を奏でて、弦楽器がそれを発展させていく。
弦楽器によるピチカートのあと第二主題が奏されて情熱的に盛り上げていく。
展開部は木管楽器により第二主題が変形されながら始まる。
この展開部でみせるバルビローリ盤の明快でパワフルな演奏は心地いい。
再現部を経て、コーダで第二主題が金管楽器により力強く奏でられ、
最後は弦楽器により冒頭の音型が繰り返され徐々に弱まって終わる。
第二楽章アンダンテ・マ・ルバートは、幻想的に始まり、
弦楽器のピチカートの上で、ファゴットが悲しげな主題を奏でる。
その主題は木管楽器から弦楽器に引き継がれ、
金管楽器により情熱的に盛り上がりをみせる。
このあたりの情熱的な盛り上がりはバルビローリらしい。
そして、それが終わると弦楽器によりもう一つの主題が奏でられ、
木管楽器がこれに絡んでいき、力強く主題が奏でられたあと、
最初の主題が奏でられ、再び盛り上がりをみせていく。
そのあとも二つの主題をもとに展開され、最後はおだやかに終わる。
第三楽章ヴィヴァチッシモは、スケルツォ楽章で、
荒々しい弦楽器のリズムの上で、軽快な旋律が奏でられ、
盛り上がりをみせていくが、このあとに木管楽器により奏される旋律が、
素朴であり民謡的であり、この二つの旋律をもとに展開されていく。
何度か盛り上がりをみせたあと終楽章にそのまま続いていく。
第四楽章アレグロ・モデラートは、自由なソナタ形式で、
弦楽器の奏でる力強い第一主題が奏でられ、金管楽器がそれに絡んでいく。
この主題が繰り返されたあと、対照的でやや暗い感じの第二主題が奏でられる。
この二つの主題を中心に展開され、第二主題が繰り返されるうちに、
徐々に明るさを持ち情熱的に盛り上がりをみせていくのだが、
バルビローリ盤の素晴らしさは、感情に流されるのではなく、
しっかりと音楽の構造を捉え、常に客観的な目で見ている点だ。
そのバランスの良さが今聴きなおしても分かるのである。
コーダは金管楽器が高らかに旋律を奏でて、最後力強く終わる。
やっぱり、バルビローリ盤は何度聴いてもいいし、
私にとってはシベリウスの交響曲演奏のスタンダードである。