Mars&Jupiter

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オーレ・シュミット指揮のカール・ニールセンの交響曲第3番ニ短調「ひろがりの交響曲」作品27を聴く

2013-09-17 08:06:59 | カール・ニールセンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりげるのはニールセンが1910年から1911年にかけて作曲した、
交響曲第3番ニ短調「ひろがりの交響曲」作品27(FS60)である。
今回聴いたCDはジル・ゴメスのソプラノ、
ブライアン・ライナー・クックのバリトン、
オーレ・シュミット指揮、ロンドン交響楽団の演奏によるもの。
オーレ・シュミット盤は高校生の頃か、大学生の頃に、
レコード店でニールセンの交響曲全集が売っているのをみかけ、
買いたいと思ったものの、あまりにも高いので買えなかったが、
CDの時代になってようやく買いやすい値段になった。
第一楽章アレグロ・エスパンシヴォは、冒頭のユニゾンによる音型は、
1音から2音さらに細かく広がりをみせ、そのあと第一主題が弦楽器により奏でられる。
この勇ましい主題とは対照的に、木管楽器により示される第二主題は牧歌的である。
展開部はこれら主題が変形されてワルツ風に奏でられ、壮大な感じに展開され、
弦楽器が第一主題の断片をピチカートで奏で、
その上を第二主題が奏でられるなどの展開をみせ、
それぞれの主題が再現されたあと、金管楽器と打楽器で盛り上がりをみせ、
フーガ風の展開もみせながら、最後盛り上ったところで終わる。

第二楽章アンダンテ・パストラーレは、ホルンの音に導かれ、
弦楽器がおだやかな旋律をユニゾンで奏でて始まる。
そしてティンパニが響き、フルートやオーボエなど木管楽器が旋律を奏でたあと、
再び弦楽器がユニゾンで旋律を奏でたあと、ハーモニーを付けていき、
管楽器の部分と弦楽器のみの合奏を繰り返したあと、
管弦楽全体の合奏の上でバリトンのヴォカリーズが入り、
やがてソプラノのヴォカリーズも入り、雄大な自然を感じさせる音楽になる。
バリトンとソプラノのヴォカリーズが絡み合ったあと、
管弦楽の部分が続いたあと、再びバリトンとソプラノのヴォカリーズが絡み、
最後は管楽器の響く中、おだやかに終わる。
第三楽章アレグレット・ウン・ポコは、ホルンの響きで始まり、
そのあと木管楽器が民謡風で軽快な旋律を奏でていく。
牧歌的で平和な感じを思わせる音楽で、舞踏風の旋律が繰り返されていく。
弦楽器によるフーガ風の展開や木管楽器の中での旋律の掛け合い、
そして金管楽器と打楽器による盛り上る部分などを経て、
冒頭の民謡風の旋律が再び奏でられて繰り返されたあと、
最後はティンパニが響く中、おだやかに終わる。
第四楽章フィナーレ(アレグロ)は、弦楽器による堂々とした主題で始まる。
フーガ風の展開もみせたあと、木管楽器がもう一つの主題を奏でていく。
主題をさまざまな形で展開していくが、そこに出てくるフレージングや、
フーガ風の展開はまさにニールセンの個性が現されたものである。
北欧の自然を感じさせる魅力にもあふれており、
冒頭の堂々とした主題が弦楽器により再び繰り返され、
金管楽器も加わって、最後はティンパニが響く中で力強く終わる。
コメント
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