Mars&Jupiter

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アンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアのフルート・ソナタ第1番ハ長調作品1を聴く

2012-03-17 12:14:14 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
昨日は風邪をひき、ウォーキングは休みました。
今回とりあげるのはアンナ・ボン・ディ・ヴェネツィアの作品である。
1740年に生まれたイタリアの女性作曲家でチェンバロ奏者でもあった。
CDの解説書によると両親ともヨーロッパのオペラ・ハウスで成功した音楽関係者で、
バイロイトなどで活躍しており、父ジローラモは舞台演出家で、
母オーザ・ルヴェネッティは宮廷歌劇のソプラノ歌手であった。
エステルハージ家の宮廷でも一家で活動し、彼女自身も歌手として活躍したようだ。
1767年にはヒルドブルクハウゼンに住み、宮廷歌手のモニェーリと結婚したようだ。
フルート・ソナタ第1番ハ長調は1756年に出版された作品で、
フルート・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ集作品1の中の一つにあたる。
聴いたCDはザビーネ・ドライアーのフラウト・トラヴェルソ、
イレーネ・ヘーゲンのターフェルクラヴィアの演奏である。

第一楽章アダージョは、ターフェルクラヴィアの音に支えられ、
優雅な感じの旋律がフラウト・トラヴェルソにより奏される。
いかにもバロックらしい風格のある音楽である。
やや哀愁を帯びている部分と明るい部分が交互に現れ、その明暗がいい。
第二楽章アレグロは、軽快で明るい旋律が奏でられていく。
駆け上がるように速く上昇するフレーズが印象的である。
第三楽章プレストは、軽快で明るい旋律が奏でられていく。
フラウト・トラヴェルソ奏者の演奏技術が発揮される楽章である。
最後も颯爽とした感じで軽やかに終わる。

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