Mars&Jupiter

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ツェムリンスキーの「6つの歌曲」作品13を聴きながら西横浜から中華街まで歩く

2008-01-12 09:03:43 | 古典~現代音楽オーストリア編
昨日は西横浜駅から中華街まで歩きました。
西横浜から藤棚の商店街を通過し、
もみじ坂まで向かい、桜木町駅まで出て、
その後県立歴史博物館の方面に向かい、
ひたすら大通りを歩き中華街の東門に到着する。

途中聴いたのはツェムリンスキーの歌曲であり、
彼はアルマ・マーラーの師であったことは前回書いた。
「6つの歌曲」作品13はオーケストラ伴奏による歌曲で、
1910年から1914年の間に作曲された。
「青い鳥」で有名モーリス・メーテルリンクの
ある作品をテクストに用いているようだ。

曲は「3人の姉妹」、「目隠しをした少女」、「乙女の歌」、
「彼がいつか帰ってきたら」、「恋人が別れたあと」、
「彼女は城の方へといった」の6曲からなる。
アルトが歌う音楽はメルヘンの世界である。
ツェムリンスキーらしい後期ロマン派の
息の長い音楽が詩の内容にあっている。
「私たちに死を与えてください」という言葉が、
「3人の姉妹」では繰り返し出てくる。
森に対して言ったり、海に対して言ったり、
そして街に対しても言っている。
宿命感や死への諦観がこの作品の中にはみることができる。
オーケストレーションはなかなかだが、
やはり彼の先にあるのは新ウィーン楽派の世界だ。
それを予感させるような音楽でもある。

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