今回は14世紀の巡礼行で巡礼者たちに楽しみや、
慰めのために作られ、彼らによって歌われた曲で、
「モンセラートの朱い写本」とよばれるものをとりあげる。
今回はジョルディ・サヴァール指揮、
エスペリオンXXの演奏で聴いた。
このアルバムの冒頭と最後で歌われるのが、
「おお、輝く聖女(O Virgo splendens)」である。
その間の中で9曲が入っている。
冒頭の「おお、輝く聖女(O Virgo splendens)」は、
グレゴリオ聖歌のように単旋律で始まるが、
やがて三声による旋律が重なり合っていく。
「輝ける星よ(Stella splendens in monte)」は、
素朴な信仰心が歌詞の中からも見て取れる。
世俗的な旋律であるが、魅力的な曲である。
富める者も貧しき者も、身分の高い者も低い者も、
信仰する者としては同じ気持ちになるという詩の内容がいい。
「処女なる御母を讃えん(Laudamus Virginem Mater est)」は、
マリアを讃える内容の歌が、折り重なるように歌われる。
「七つの喜び(Los set goyts recomptarem)」は、
以前も取り上げたように力強い歌声をもって、
聖母マリアを讃えている曲である。
打楽器の叩くリズムがそれを熱狂的な興奮へと導く。
「笏杖もて輝ける御身(Splendens ceptigera)」は、
単声で始まり、繰り返されていくのだが、
最初はマリアを讃える内容で始まり、
罪を悔い改めよという内容に変わっていく。
「あまねき天の女王よ(Polorum regina omnium nostra)」は、
楽器だけの前奏に続き、単声で歌われていく素朴な歌である。
マリアを星に例えて、わが罪を贖いたまえと歌っていく。
「皆で声を揃えて歌おうよ(Cuncti simus concanentes)」は、
皆で声を揃えてアヴェマリアと歌おうという内容が歌われる。
打楽器と器楽で世俗的な旋律が繰り返され、歌がこれに加わる。
この曲も「七つの喜び」と同じく素朴でありながら力強い。
「母なるマリアよ(Mariam Matrem Virginem)」は、
イエスとマリアを讃える内容になっている。
旋律は素朴であるが、美しいところがある。
「喜びの都の女王(Imperayritz de la ciutat joyosa)」は、
やはりマリア賛美の内容となっており、
二声による素朴で美しい中世らしい歌である。
「われら死をめざして走らん(Ad mortem festinamus)」は、
「死の舞踏」であり、巡礼者たちが教会や戸口で、
夢中になって踊って、歌ったもののようである。
舞踏風の旋律が打楽器と器楽で繰り返し奏でられ、
歌も加わり徐々に熱狂的な感じになっていく。
生命の躍動を感じさせる生き生きとした曲である。
その盛り上がりが終わったあと再び冒頭の曲となり、
素朴で深い信仰の世界に戻っていくところが、
このアルバムのなかなか凝った演出である。
慰めのために作られ、彼らによって歌われた曲で、
「モンセラートの朱い写本」とよばれるものをとりあげる。
今回はジョルディ・サヴァール指揮、
エスペリオンXXの演奏で聴いた。
このアルバムの冒頭と最後で歌われるのが、
「おお、輝く聖女(O Virgo splendens)」である。
その間の中で9曲が入っている。
冒頭の「おお、輝く聖女(O Virgo splendens)」は、
グレゴリオ聖歌のように単旋律で始まるが、
やがて三声による旋律が重なり合っていく。
「輝ける星よ(Stella splendens in monte)」は、
素朴な信仰心が歌詞の中からも見て取れる。
世俗的な旋律であるが、魅力的な曲である。
富める者も貧しき者も、身分の高い者も低い者も、
信仰する者としては同じ気持ちになるという詩の内容がいい。
「処女なる御母を讃えん(Laudamus Virginem Mater est)」は、
マリアを讃える内容の歌が、折り重なるように歌われる。
「七つの喜び(Los set goyts recomptarem)」は、
以前も取り上げたように力強い歌声をもって、
聖母マリアを讃えている曲である。
打楽器の叩くリズムがそれを熱狂的な興奮へと導く。
「笏杖もて輝ける御身(Splendens ceptigera)」は、
単声で始まり、繰り返されていくのだが、
最初はマリアを讃える内容で始まり、
罪を悔い改めよという内容に変わっていく。
「あまねき天の女王よ(Polorum regina omnium nostra)」は、
楽器だけの前奏に続き、単声で歌われていく素朴な歌である。
マリアを星に例えて、わが罪を贖いたまえと歌っていく。
「皆で声を揃えて歌おうよ(Cuncti simus concanentes)」は、
皆で声を揃えてアヴェマリアと歌おうという内容が歌われる。
打楽器と器楽で世俗的な旋律が繰り返され、歌がこれに加わる。
この曲も「七つの喜び」と同じく素朴でありながら力強い。
「母なるマリアよ(Mariam Matrem Virginem)」は、
イエスとマリアを讃える内容になっている。
旋律は素朴であるが、美しいところがある。
「喜びの都の女王(Imperayritz de la ciutat joyosa)」は、
やはりマリア賛美の内容となっており、
二声による素朴で美しい中世らしい歌である。
「われら死をめざして走らん(Ad mortem festinamus)」は、
「死の舞踏」であり、巡礼者たちが教会や戸口で、
夢中になって踊って、歌ったもののようである。
舞踏風の旋律が打楽器と器楽で繰り返し奏でられ、
歌も加わり徐々に熱狂的な感じになっていく。
生命の躍動を感じさせる生き生きとした曲である。
その盛り上がりが終わったあと再び冒頭の曲となり、
素朴で深い信仰の世界に戻っていくところが、
このアルバムのなかなか凝った演出である。
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