Mars&Jupiter

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グスタフ・ホルストの「ムーアサイド」組曲(H173)を聴きながら、二俣川から希望が丘まで歩く

2010-11-27 12:06:27 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
熱もおさまったので、昨日は二俣川から希望が丘駅の間を往復しました。
途中聴いたのは、ホルストの吹奏楽のための作品である。
「ムーアサイド」組曲(H173)は、1928年に作曲された。
全英ブラスバンドのコンテストの課題曲として作曲されたようだ。
1928年9月29日クリスタル・パレス(水晶宮)でコンクールは開催され、
そこで異なる15のブラスバンドが演奏する自分の作品を
初演する場面をホルスト自身が会場で聴いたのだろう。
CDの解説を参考にすると曲はソロのコルネット、テナー・ホルン、
ユーフォニウムなどによる楽器編成となっているようだ。
この作品はその後BBCのワイアレス・ミリタリー・バンドの依頼を受け、
ミリタリー・バンド用に編曲に取りかかったが、
スケルツォを完成させ、夜想曲は38小節目のところで中断されたようだ。
今回聴いたCDは、エルガー・ホワース指揮、
グライムソープ・コリアリー・バンドの演奏である。

第1曲スケルツォは、民謡風の旋律が金管楽器により軽快に奏される。
中間部では低音に支えられ、おだやかな感じの別の主題が中心で現れる。
その間最初の主題の断片が背後で再び現れては消えていく。
最後は最初の主題が繰り返され、静かに終わる。
第2曲夜想曲は、最初はソロにより叙情的な主題が奏され、
それを他の楽器も受け継ぎながら展開されるが、
コルネットとテナー・ホルンの奏でる音が優しい感じに響いていい。
最後にかけていったん盛り上がりをみせ、ソロが活躍し、
第3曲行進曲は、軽快で華やかな旋律が全体で奏される。
そのあとは民謡風の旋律が現れ、親しみやすい。
中間部は穏やかな感じの旋律が現れ、最初の主題が繰り返されたあと、
イギリスらしい気品に満ちた音楽となり、華やかな感じで終わる。

ミリタリー・バンド用のものはペデルセン盤に入っている。
こちらの編曲版もなかなか 聴いてみると奥行きが生まれ面白い。
これは完成されている部分なので、夜想曲は途中で終わる。
さらに弦楽版に編曲された版としてはジョーンズ版がある。
これも、流れるような弦楽器の音が第1曲に合っている。
第2曲も弦楽器になると別の味わいを楽しむことができる。
中間部における各楽器の掛け合いの部分や、
盛り上がるまでのところがとても美しく感動的だ。
第3曲もまた編曲でこう変わるのかと思うほど面白い。
それぞれを比較して聴いてみると、その編曲の違いを楽しめる。

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