Mars&Jupiter

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グスタフ・ホルストの7つのパート・ソング作品44 H162を聴きながら、三枚町から天王町まで歩く

2010-12-04 11:57:22 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は三枚町から天王町まで歩きました。
途中聴いたのは、ホルストの合唱曲である。
7つのパート・ソング作品44(H162)は、1925年から1926年にかけて作曲された。
ホルストの友人で、詩人であったロバート・ブリッジズの詩による作品で、
1927年夏オックスフォードのボアーズ・ヒルにあるブリッジズの家で、
ホルストの生徒たちが歌手・演奏家をつとめた演奏会で初演された。
ソプラノと女声合唱と弦楽器による作品である。
聴いたCDは、パーセル・シンガーズ、イモージェン・ホルスト指揮、
イギリス室内管弦楽団の演奏によるものである。
なお、各曲のタイトルを訳してはみたが、この訳が正しいかはあやしい。
第1曲「これは誰かを言って(Say who is this?)」は、
弦楽器が長く伸ばす音の上に、女声合唱が神秘的に歌いだす。
5節目から弦楽器はピチカートでテンポよく伴奏し、
最後6節目はソプラノ独唱で静かに終わる。
第2曲「おお、愛よ、私は訴える(O love, I complain)」は、
ソプラノ独唱で2節目まで歌い、3節目から合唱が軽快に歌う。
そして5節目はソプラノ独唱が歌い、最後の節は合唱が歌う。
第3曲「眠りの中の天使の聖霊(Angel spirits of sleep)」は、
冒頭から弦楽器が眠りを表すような幻想的な部分を奏で、
合唱はその上で夢のような世界を歌う短い曲である。

第4曲「私たちが最初に出会った時は(When first we met)」は、
ソプラノ・ソロから始まり、それにヴァイオリン・ソロが絡み、
さらにもう一つのソプラノ・ソロが加わって絡んでいく。
そしてアルトや合唱が加わって6つの部分から成っている。
ソプラノ独唱が再び入り、最後合唱も加わり趣向が凝っている。
第5曲「悲しみと喜び(Sorrow and joy)」は、
弦楽器のピチカートによる軽快なリズムに乗って合唱も軽やかに歌い、
2節目が終わったところでヴァイオリン・ソロが入る。
最後の4節目を歌たったあとヴァイオリン・ソロが再び入り静かに終わる。
第6曲「我が心に天から降りてきた愛(Love on my heart from heaven)」は、
1節目のソプラノ独唱に続いて、2節目から合唱が入っていく。
3節目はそのまま合唱がゆったりと歌い、弦楽器がやさしくそれを包む。
第7曲「集まれ全てのなんじら乙女たち(Assemble, all ye maidens)」は、
ソプラノ独唱で始まり、2節目からアルトも入り、3節目は再びソプラノ独唱となる。
4節目から合唱が加わり、弦楽器も動きのある伴奏を加えていく。
7節目から再びソプラノ独唱が歌い、合唱が最後の2節を受け継いでいく。
この曲は殺された婚約者の死を嘆く婦人のための哀歌となっており、
最後の節で女性の砕かれた夢を寂しそうに歌って消え入るように静かに終わる。

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