Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アーノルド・バックスの交響詩「ファンドの園」を聴く

2013-02-14 06:35:49 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1913年に作曲された交響詩「ファンドの園」についてとりあげる。
この作品は1916年に管弦楽化され、初演は1920年シカゴで行われている。
以前ブログで触れたように私がバックスという作曲家を知ったのは、
高校時代にこの作品をバルビローリ盤で聴いたのがきっかけである。
今回聴いたCDはジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の演奏によるもの。
ケルト伝説に影響を受け、作曲したこのファンドの園は海を意味している。
ハープの音に導かれ、フルートなどが下降する音型を繰り返し、
弦楽器も加わりながら、大海原を想像させるような音楽で始まる。
金管楽器と弦楽器によりドラマティックに盛り上がる部分や、
ケルト伝説を思わせるような幻想的な部分が随所に見える。
バックスの音楽の魅力を存分に味わうことができる作品で、
最後も大海原を感じさせるような冒頭の部分が繰り返されて静かに終わる。
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アーノルド・バックスの交響的スケルツォを聴く

2013-02-13 05:39:30 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1917年に作曲された交響的スケルツォについてとりあげる。
この作品はそもそも1913年に書かれたピアノ曲を、
1917年に管弦楽化したもので、1919年ロンドンで初演をされている。
今回聴いたものは1933年の改訂版に基づくものである。
今回聴いたCDはヴァーノン・ハンドリー指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
金管楽器の奏でるリズムに乗り、木管楽器が軽快に旋律を奏で、
弦楽器がそれを引き継いで、旋律を奏でていく。
木管楽器と弦楽器で交互に舞踏的な旋律を奏でていき、
幻想的な雰囲気を漂わせながら、曲は進行していく。
最後は金管楽器と打楽器中心に盛り上がって主題を力強く奏でて終わる。
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アーノルド・バックスのサガ断章を聴く

2013-02-12 03:33:59 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1932年に作曲されたサガ断章についてとりあげる。
ピアノと小編成オーケストラのための作品として書かれた作品で、
ピアニストのコーエンが1933年アメリカ公演をする際の作品として、
1922年に作曲された一楽章によるピアノ四重奏曲を編曲したもののようだ。
この作品は1933年10月クイーンズ・ホールで、
コーエンのピアノ、コンスタン・ランバートの指揮で初演され、
12月3日ニューヨークのタウン・ホールでコーエンにより演奏された。
今回聴いたCDはマーガレット・フィンガーハットのピアノ、
ブライデン・トムソン指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
弦楽器のするどく刻むリズムの上に乗ってピアノ独奏が奏でて始まる。
小太鼓が軍隊を著しているかのようで、第一次世界大戦を想起させる。
その大戦後の暗さが残っているかのようで、悲痛な感じでもある。
ピアノは弦楽器の奏でる民謡風の旋律に絡み合っていく。
緊迫感のある一方、暗さを克服していくような力強さもあり、
最後は小太鼓のリズムが響く中、金管楽器が加わって力強く終わる。
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アーノルド・バックスの交響曲第4番を聴く

2013-02-11 07:21:21 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1930年に作曲された交響曲第4番についてとりあげる。
この作品は1932年3月ロスアンジェルスで初演され、
ロンドンでは同年11月マルコム・サージェントの指揮で初演された。
今回聴いたCDはブライデン・トムソン指揮,
アルスター交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モデラートは、
弦楽器で奏でられる力強い主題で始まる。
大海原を感じさせるような雄大な感じでもある。
この主題の音型は楽章通じて支配的で、様々な風に変形されていく。
もう一つの主題はロマンティックで叙情的な旋律である。
金管楽器と打楽器をもとに盛り上げていき、
最後力強く主題が奏されて、最後は堂々と終わる。

第二楽章レント・モデラートは、弦楽器の伴奏に乗り、
木管楽器によりおだやかな旋律が奏でられていく。
トランペットがそれを受け継ぎ、再び木管楽器が引き継いでいく。
そして弦楽器がさらにそれを引き継いでいく。
幻想的でありながら、ドラマティックな盛り上がりの部分もある。
チェレスタと弦楽器と木管楽器が絡み合うところは幻想的で、
そのあとは力強い民謡風の旋律が現れ、いったん盛り上がるが、
再び静まり、おだやかな部分と盛り上がる部分を繰り返し、
海の夜の情景を表現しているかのようで、最後は消え入るようにして終わる。
第三楽章アレグロ-テンポ・ディ・マルシア・トリオンファーレは、
力強い旋律が奏されて始まり、行進曲風で民謡的な旋律も現れる。
オーボエがもう一つの旋律を奏でていき、これは他の楽器に引き継がれる。
その旋律に冒頭の旋律が絡み合っていき、やがて支配的になっていき、
金管楽器と打楽器でいったん盛り上がったあと、
行進曲風の旋律がハープの音の上で奏でられていく。
そしてそれぞれの旋律が絡みながら、盛り上がりをみせ、
最後は金管楽器を中心に力強く、堂々と終わる。
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アーノルド・バックスの交響詩「夏の音楽」を聴く

2013-02-10 22:18:15 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回は1883年生まれのバックスの作品の中で、
1917年に作曲された交響詩「夏の音楽」についてとりあげる。
のち管弦楽化され、1932年改訂されている。
今回聴いたCDはブライデン・トムソン指揮,
アルスター交響楽団の演奏によるもの。
ハープの音に乗ってホルン独奏が旋律を奏でて始まる。
そして木管楽器が旋律を引き継いでいくあたりは、
牧歌的でディーリアス風であり、淡い感じの音楽となる。
途中から行進曲風の音楽になり、金管楽器が鳴り響く。
そのあと再び牧歌的で幻想的な音楽となっていく。
やがて盛り上がりをみせたあと、
トランペット独奏により旋律が奏でられ、
このあたりは印象派的であり、
金管楽器が鳴り響くとバックスらしい部分も発揮される。
最後はハープと木管楽器により静かに終わる。
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