温泉クンの旅日記

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うわさのわさお

2009-08-19 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <うわさのわさお>

 青森県の鯵ヶ沢駅である。



 懐かしい・・・。
 一度、電車旅でここに来たとき、走れメロス状態で謎のおばさんとともにこの駅
に駆け込んだことを思いだす。
だけど、こんなにキレイな駅だっただろうか。慌てていたのでよく覚えていな
い。

 焼きイカ通りみたいな道を走っていたら、突然渋滞が始まった。
(事故だろうか・・・)
 チビチビ進んでいるうちに、原因がわかった。

 なんと「わさお」渋滞だった。
 進行方向の左側に焼きイカの店が並び、手前の店の海沿いに大きな手作りの犬
小屋があって人が群がっている。
 焼きイカの店の前の空き地に、両方向の車が駐車しようとしているのであった。
 わたしもネットで人気があることを知っていたのだが、これほどとは思わなかっ
た。

 わたしは大の猫好きで、中あるいは並の犬好きであるから、まあ関係ないや。
 そう思って通り過ぎようとしたら、ちょうど離れた店の前から車が出ていったの
で反射的にそこに滑り込んでしまった。

 まあ、ミーハー的でいやだが、横浜からではなかなかおいそれと来られるところ
でもない。ちょっとその「ブサかわ犬(不細工で可愛い犬)」とやらを見ていく
か、な。
 なんたって、ネットの世界で全国的な人気者になり、この8月には、観光PRに
貢献したとして青森県鰺ケ沢町から住民票を授与しちゃった犬なのである。。



「ずいぶん大きくなったわねぇ」
 観客からそんな声が聞こえてきた。わさおは、オスで現在推定2歳だそうだか
ら、前にも来ているのだろう。



 干しているイカ目当てなのだろうか、あるいは売れ残りを待っているのか、もの
すごい数のカモメがイカ焼きの家の屋根にとまっていたり、めがけて飛んで集まっ
てくるのを、わさおはそのまったく「つぶら」でない眼で眺めていた。





 わさおを見物したので、車と停めた前にある店でイカ焼きを買った。運転しなが
らは食べられそうもない。夜、呑むときのつまみにするつもりである。



 250円と、すこぶる良心的な料金であった。


  →「走れ謎オバ」の記事はこちら 


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