<会津若松のカレー焼きそば>
幸せの黄色いカレーという、記事のなかでわたしは次のように書いた。
『高校時代、学校の食堂ではラーメンとカレーライスが食べられた。それ以外のメニューと営業時間などはまったく
思いだせない。
食べ盛りとはいえタダではないから両方頼めず、どちらかを選ばなければならない。
あるとき、生徒のひとりが無理をいった。
「おばちゃん、大盛ラーメンにそのカレーをのっけてくれる?」
このころカレーラーメンをメニューに載せている店はなかった。
「あいよ」
おばちゃんが出来上がったラーメンに、大きな寸胴鍋からカレー汁をひと掬いかけてくれた。
その生徒が旨そうに食べているので、わたしも試したらこれがけっこうイケるのだ。これは学校中の男子生徒に
流行ったのである。
そんなわけで、いまでも残ったカレーをラーメンにのせて食べている。ちなみにラーメンは即席麺の醤油味が
ばっちり合ってよろしい。』
だから、焼きそばにカレーのルーをかける「カレー焼きそば」もまったく抵抗はない。
というか、ぜひとも食べてみたい。
会津若松は広い意味での「食」について福島県のなかでも中途半端だそうである。
わたしの言ではなく、地元在住の古いひとがそう言うのだ。
「会津ラーメン」は、「喜多方ラーメン」の喜多方にまるで歯がたたないし、福島県のご当地土産になるような菓子については、郡山が上位をすべて独占している。
歴史ある郷土料理の「こづゆ」、「わっぱ飯」、「棒タラ煮」などがあるがパンチに欠け、大衆受けが期待できず「全国区」にはいまひとつである。
蕎麦もあるが、これは長野と山形にはかなわない。新潟にも福井にも鳥取にもいい勝負をされそうである。それに蕎麦は、福島では会津若松というより山都が有名だ。
なにか会津若松の街起しの起爆剤になる「食」はないのだろうか。会津若松だけのオリジナリティーが欲しい。
B-1グランプリに出品できそうな一品が・・・。
そうして出てきた一品が、「カレー焼きそば」である。
テレビがこれに食いつき、その番組を観て、わたしも待ってましたと食いついてしまった。
まずは発祥の店にいったら、なんと臨時休業であった。
この一品、扱っている店舗数も少ない。それに地元にまだあんまり認知されていないようで「あれれ!」という感じであった。タクシーの運転手に訊いてもまったく知らなかった。それも二人に訊いたのである。
ようやく、みつけた店は「くるくる軒」という店で市役所近くであった。
迷わず、「カレー焼きそば」を注文した。ここのは塩焼きそばがベースである。
そこから地元客と思われる人達で混み始めるのだが、他のメニューばかりで誰もカレー焼きそばを注文しない。そういえば「らーめんと餃子の店」と書いてあったもんなあ。うーむ・・・やーな感じ。
「はい、お待ちどうさま」
炒飯のようにスープ付きなのが嬉しい。
テーブルに運ばれるまでの間ずうーっと「品物」に注がれる好奇の目が、最終目的地のわたしを見上げてピタリと止まり、慌てて視線を逸らす。
(・・・・・・・)
いただきます、と小声で言って割り箸を割った。
ふむ、いけるじゃないか。どこかで食べたような・・・味だ。
二口、三口食べて納得した。
カップめんで、カレーヌードルがあるが、まさしくその味である。だから安心して食べられるのだが、あの、高知の鍋焼きらーめんのような感動はまるで起きなかった。
塩焼きそばだからで、ソース焼きそばベースだったらまた違う味わいがあるのかもしれないが。
食べきって、思う。
まずは地元客に認知してもらうのが先なんだろうなあ、と。
→「幸せの黄色いカレー」の記事はこちら
→「喜多方ラーメン」の記事はこちら
→「鍋焼きラーメン」の記事はこちら
幸せの黄色いカレーという、記事のなかでわたしは次のように書いた。
『高校時代、学校の食堂ではラーメンとカレーライスが食べられた。それ以外のメニューと営業時間などはまったく
思いだせない。
食べ盛りとはいえタダではないから両方頼めず、どちらかを選ばなければならない。
あるとき、生徒のひとりが無理をいった。
「おばちゃん、大盛ラーメンにそのカレーをのっけてくれる?」
このころカレーラーメンをメニューに載せている店はなかった。
「あいよ」
おばちゃんが出来上がったラーメンに、大きな寸胴鍋からカレー汁をひと掬いかけてくれた。
その生徒が旨そうに食べているので、わたしも試したらこれがけっこうイケるのだ。これは学校中の男子生徒に
流行ったのである。
そんなわけで、いまでも残ったカレーをラーメンにのせて食べている。ちなみにラーメンは即席麺の醤油味が
ばっちり合ってよろしい。』
だから、焼きそばにカレーのルーをかける「カレー焼きそば」もまったく抵抗はない。
というか、ぜひとも食べてみたい。
会津若松は広い意味での「食」について福島県のなかでも中途半端だそうである。
わたしの言ではなく、地元在住の古いひとがそう言うのだ。
「会津ラーメン」は、「喜多方ラーメン」の喜多方にまるで歯がたたないし、福島県のご当地土産になるような菓子については、郡山が上位をすべて独占している。
歴史ある郷土料理の「こづゆ」、「わっぱ飯」、「棒タラ煮」などがあるがパンチに欠け、大衆受けが期待できず「全国区」にはいまひとつである。
蕎麦もあるが、これは長野と山形にはかなわない。新潟にも福井にも鳥取にもいい勝負をされそうである。それに蕎麦は、福島では会津若松というより山都が有名だ。
なにか会津若松の街起しの起爆剤になる「食」はないのだろうか。会津若松だけのオリジナリティーが欲しい。
B-1グランプリに出品できそうな一品が・・・。
そうして出てきた一品が、「カレー焼きそば」である。
テレビがこれに食いつき、その番組を観て、わたしも待ってましたと食いついてしまった。
まずは発祥の店にいったら、なんと臨時休業であった。
この一品、扱っている店舗数も少ない。それに地元にまだあんまり認知されていないようで「あれれ!」という感じであった。タクシーの運転手に訊いてもまったく知らなかった。それも二人に訊いたのである。
ようやく、みつけた店は「くるくる軒」という店で市役所近くであった。
迷わず、「カレー焼きそば」を注文した。ここのは塩焼きそばがベースである。
そこから地元客と思われる人達で混み始めるのだが、他のメニューばかりで誰もカレー焼きそばを注文しない。そういえば「らーめんと餃子の店」と書いてあったもんなあ。うーむ・・・やーな感じ。
「はい、お待ちどうさま」
炒飯のようにスープ付きなのが嬉しい。
テーブルに運ばれるまでの間ずうーっと「品物」に注がれる好奇の目が、最終目的地のわたしを見上げてピタリと止まり、慌てて視線を逸らす。
(・・・・・・・)
いただきます、と小声で言って割り箸を割った。
ふむ、いけるじゃないか。どこかで食べたような・・・味だ。
二口、三口食べて納得した。
カップめんで、カレーヌードルがあるが、まさしくその味である。だから安心して食べられるのだが、あの、高知の鍋焼きらーめんのような感動はまるで起きなかった。
塩焼きそばだからで、ソース焼きそばベースだったらまた違う味わいがあるのかもしれないが。
食べきって、思う。
まずは地元客に認知してもらうのが先なんだろうなあ、と。
→「幸せの黄色いカレー」の記事はこちら
→「喜多方ラーメン」の記事はこちら
→「鍋焼きラーメン」の記事はこちら
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