夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

もっと評価されるべき画家 蘭壽万慶 粛粲宝筆 その2

2016-12-19 00:01:00 | 掛け軸
先輩がエレベーターの中で「これ知っている?」と渡されたのが、サントリー美術館で開催されている「小野田直武と秋田蘭画」の展覧会の資料。わが郷里の武士であり、画家の展覧会ですが、小野田直武は平賀源内の導きで西洋画の技法を学び、世間に秋田蘭画を広めたのは同じ秋田県出身の画家である平福百穂です。平賀源内は源内焼で本ブログでなんども紹介していますし、蒐集対象である平福父子も本ブログではお馴染みの画家です。

開催は来年の1月9日まで。なんとかして行きたい・・・。

蘭壽万慶 粛粲宝筆
紙本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦1430*横413 画サイズ:縦676*横284



昭和30年の作ですが、残念ながら粛粲宝という画家については資料が乏しいのが現状です。



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粛粲宝(しょくさんぽう):明治35年 新潟県生まれ、本名は水島太一郎、油絵を黒田清輝、日本画を小林古径に師事する、花鳥・静物・人物画を得意とした、三越本店個展、連続16回、その他個展多数、フランス個展数回、東京在住、平成6年(1994年) 歿、享年91才。異色日本画家。

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ただこの作品を見た人が「良い絵ですね」と言われることが共通しています。



蘭に桃、長寿を願う吉祥図かと・・。



色紙の作品などは良く見かけますが、共箱でニ重箱の作品は珍しいかもしれません。

 

男の隠れ家に飾ってあった作品ですが、整理のために持ち帰っています。

  

多作なようで、色紙の作品で数万円で売られているようですが、なかなか面白い作品を描いています。もっと評価されてよい画家だと思うのですが・・。


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