夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

普段使いの器 その4

2012-02-28 06:09:09 | 陶磁器
陶器には基本的に二つの役割があります。
一つ目は器として使用する目的のもの
二つ目は飾りものとして使用する目的のもの
ですが、元来使うための目的のものです。

そこで私の廻りにある作品を見直してみました。すでにブログにて掲載されているものもあります。

最初は、古九谷様式の小さめの長方皿です。仏壇の蝋燭置きに使っています。普通はペアで揃えるですが、この作品は一枚しかありません。



後ろは角福のサインがあります。こちらで使っている器はほとんどが七年前に東京に赴任してから集めたものが多いですが、その前からのものも少しあります。

下は伊万里の白磁に清朝風の染付の作品です。



薄手の作品ですが、使い勝手はとてもいい作品です。



次は伊万里の明治期で、大聖寺系の錦絵の小判形の皿です。あまり錦手は好みでありませんが、幾つかあまり派手ではないものを普段使っています。




普段使うと悩ましいのは破損することですが、金繕いできるのであまり気に掛けずに使えます。



次は染付けの中皿です。藍色のグラデーションが綺麗な皿でこの手の古伊万里はけっこういい値段がします。



デザインがいいものを選ぶのが基本ですが、新しいものに比較してなにかオーラのようなものを感じるのが古いものの魅力のひとつです。



食器店でいいものを買うのと骨董店でいいものを買うのとどちらの作品を長く使うかを試してみるといいと思います。

皆が皆、骨董品を長く使うとは限らないようですが、元来、陶磁器がすきな御仁は圧倒的に骨董品を好んで使うようです。



家族が少なくなってきた現代で、食器に凝ってみるのも一興ではありませんか




骨董市でも、骨董店でも、インターネットオークションでもいいですから無理のない値段のものを選んでみることから始まります。信頼できるお店とか、贋作が怖いとか、そのようにぐずぐず考える前に扉を開けてみることです。早くしないと人生が終わってしまいますよ


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