夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

青白磁印花菊型合子

2013-02-21 05:24:17 | 陶磁器
本ブログに投稿した作品数が約800点となりました。尊敬する叔父は約2000点と豪語していましたから、まだ半数にもたりません。しかも叔父のは一流品が多かったです。それに比して当方はガラクタばかりです。ようやく最近になってそれなりに面白いものが見えるようになってきたと思います。これからが真骨頂というところかもしれません。仕事も同じです・・・。

さて本日の作品は「ハート」紋様の陽刻が蓋に刻された(印花というらしい)作品です。花の紋様が「ハート」に見えるものですがロマンチックですね、どうも正体不明の作品特集になってきましたが、今度は影青の香合です。

洗って、補修して、箱をあつらえて、ホワイトデーの家内へのプレゼント・・。

青白磁印花菊型合子
合箱入
口径32*高台径65*高さ40

日本風には作品名は「影青陽刻花紋菊型香合」でしょうかね。

購入時の写真です。



売られている状態は、製作時のひっつきあり、欠けがありました。また発掘品と思われる土の汚れがります。



製作後と思われる欠けもあります。



そこでまずは洗うことにしました。汚れを落とすことに反対する骨董ファンもいますが、そのような偏屈なことにこだわらないほうがいいと思います。



意外と汚れは落ちましたが、釉薬が乗っていないところは胎土にしっかり土の色が浸み込んでいるようでとれませんでしたが、この程度落ちるのはいいほうでしょう。




家内が「ハートマーク」と言って初めてなるほどと・・。

インターネットで調べるとハート紋様ではありませんが、同じような作品がありました。菊紋様や牡丹紋様と称するものが多いようです。発掘品が多いのでしょうか? 数多くあるようで数万円で入手できるようです。

宋・白磁陽刻文香合
7.0cm(径)×3.4cm(高)

「美しい白磁で甲の部分に牡丹文が艶やかに陽刻されていますニュウがあり、金直しされています。」という説明です。

宋時代??? 

このような作品はかなりの数、日本に出回っています。




ものの味としては投稿した作品のほうが面白い。なんといっても純白に近い淡い青に紋様が「ハート型」・・




宋~元時代にこのような香合、というより「合子(身とふたとが合う物の意、ふた付きの小さい容器。香合・化粧品入れなどに用いた。合器(ごき)。ごうす)」が中国で製作されていたのは事実のようです。

この作品群も宋代というふれこみで数は多く出回っています。その中でいいものを選ぶという目利きが大切ですし、出会うことを大事にしなくてはいけません。

欠けている部分は金繕いをしました。



川端康成は、古美術、あるいは骨董の「いいものに出会うと自分の命を拾った思いがある。」と語っています。文豪のレベルとは比較になりませんが、いいものに出会えたことを欲目に考えないで、素直に感動すること、愉しむことが大切ですね。

箱をあつらえて体を整えて家内へのプレゼントの準備・・。








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