夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

遊び心 壺屋焼 赤絵茶碗 新垣栄三郎作 その7

2018-02-05 00:01:00 | 陶磁器
小生が名古屋出張で宿泊しているときに積もった雪、当日の夜は家内はひとりで雪見しながらお茶を点てたらしい。



今年になってから未だに茶事にない茶室なので、残っている雪を見ながら我が家の初釜と相成りました。床は正月の飾りのまま、横山大観の富士に志野織部の香炉・・・。



道具は水屋にあったもの手身近のお道具類にて・・。



息子は大はしゃぎです。

茶室内は目立ない工夫をしてあるエアコンにて事前に暖かくしておきます。お年寄りには寒い茶会など勘弁してほしいものです。これから高齢化の時代、墨を焚いて二酸化中毒? 寒くて脳梗塞?、痛い膝で正座? 茶事がどんどん現代人から離れています。



我が家の茶室のにじり口は折りたたみ式で高めの設定・・、息子はにじり口のレールの頭がぶつかるようになりました。このにじり口は家内のアイデアですが、意外に良い。私のアイデアは上下式の高さが変更できるタイプでしたが・・。

お年寄りがにじり口から出る時に着物の帯をひっかけたりするにじり口、すでに現代人の寸法にあっていない、ましてや外国の方々にはさらに・・。このにじり口の寸法を美的にいい寸法だと評価する茶人らはもっと現代にあった発想が大切。そうでないと茶事はますます敬遠されます。少なくても古い茶室はそれを評価するのはいいのですが、現代では時代遅れでそれを全く模倣して建てるのは愚の骨頂! そういう無知な輩が俗にいう茶人にはやたら多い。



息子はお薄をまとも量を飲むようになりました。



家内の分は小生が点てます。



さて本日の作品は、当日使った新垣栄三郎作の赤絵のお茶碗の紹介です。新垣栄三郎の作品は仁王こと、小橋川永昌とともに何点か蒐集してきました。



おっと、屋根裏部屋の長持ちからはこのような作品も・・。



壺屋焼 赤絵茶碗 新垣栄三郎作 その7
合箱
口径130*高台径*高さ80



沖縄で浜田庄司が作った作品はほとんど新垣窯での作です。浜田庄司の赤絵作品の人気は異常とも言え、最も人気のある作品群のひとつです。



沖縄で浜田庄司が作った作品は新垣窯の作品に酷似しています。当時の窯主は新垣栄徳氏(新垣栄三郎の父)であったそうです。民芸陶芸においてこのような基本的なことは知っておく必要があります。



決して公式の茶席では用いられない民芸での茶碗ですが、このような身内の席では使っていいでしょう。



さて家内も金城次郎の作はお好みらしいのですが、新垣栄三郎の作品については首を傾げていました。繰り返しますが民芸作品は茶席には不向きです。やはり品格の点か・・。



この辺りは好みでしょう。茶碗よりも新垣栄三郎の作品も大きめの作品にその魅力がありますね。なお高台内に彫銘があります。



一般的に民芸作品は「大きいことはいいことだ!」です。新垣栄三郎の作品は真贋をあまり気にしなくてもよさそうです。ただ作品の良し悪しのみで選べる作品群です。それだけ安いということ・・。


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