夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

源内焼 その13 三彩花図長方皿

2011-07-24 07:58:35 | 陶磁器
時代的には江戸時代のものかどうか躊躇する絵柄ですが、江戸時代の作品に相違ないでしょう。

このような意匠の作品は現代ならいくらでもありますが、この作品が江戸時代というところに価値があり、また源内焼であることが大切なのでしょう。

源内焼 その13 三彩花図長方皿
合箱入 長さ235*幅110*高さ28



本作品の花の表現はお見事! 写実的ですらある。源内焼の域を出ていますね。



このお皿は観賞用というより使ってみたくなる本来の器の機能美を持ってます。





源内焼:江戸中期18世紀に平賀源内の指導によって源内の故郷香川県志度(現さぬきで焼かれた三彩のやきもの。明治時代に博覧会の企画で源内の子孫によって一時再興されるが、質的にもデザイン的にもオリジナルには及ばない。源内は博物学者として長崎に遊学した折にオランダからもたらされた新しい釉薬の技術を学び、その技術を用いてふるさと讃岐・志度の産業を振興させるため、新しい三彩軟陶質のやきものを指導した。江戸で親しかった浮世絵の鈴木春信の工房で木型を作らせ、それを志度に送って焼かせたと言われる。源内焼は型起こしによって制作されたもので、同笵の作品が見られます。作品は大名家や幕府高官に収められたため、近年になるまであまり世に知られていない。また、実用よりも鑑賞を主眼に制作された。


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