夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

双鶴図 その2 平福穂庵筆 その17

2017-08-29 00:01:00 | 掛け軸
盆にはなんといっても墓参り。拝んだ後はあげたお菓子をその場で食べます。なんと息子は墓の前の石段に座って食べ始めました。



「は~い、手を拭く!」だと・・。



さ~、またまた宴会じゃ!



本日はきりたんぽ、「熱いよ!」だと。相変わらず息子はノンアルコール・・・。



本日は先日紹介した「双鶴図 その2 平福穂庵筆 その16」と同時期に描いた作品の紹介です。

双鶴図 その2 平福穂庵筆 その17
紙本水墨軸装 軸先 合箱
全体サイズ:縦2000*横740 画サイズ:縦1230*横590


他の所蔵作品「双鶴図 その1」(下記写真)と同時期の作と推察され、その作品には「甲戌春三月」とあり、1874年(明治7年)、穂庵30歳頃の作と推定されます。



なお賛には為書きがされており、「為□□園大人」とありますが、詳細は不明です。

左は「その1」、右は「その2」の作品の落記です。同一印章が押印されています。

 

平福穂庵は平福百穂と同じく贋作が数多くあることは、本ブログでも紹介しています。印章もさることながら、見極めはその筆致にあります。晩年は濃密な作品を描きますが、独特のその筆致は他の追随を許していません。



渡辺省亭の数少ない親交のあった画家ですが、渡辺省亭が一芸に秀でた人物としか交流しないとしたことがその証でもあります。



竹内栖鳳らの当時人気の画家を酷評した渡辺省亭が一目を置いた画家です。



贋作はその貧弱な筆致ですぐに解りますが、地元にもっとも贋作が多いのでややこしいこともあります。地元では「これは先祖伝来の真作です。」と頑張る方が多いのですが、小生もそうならないように心がけます。



表具の生地はなんでしょうか?

濃密に描かれた晩年の作品も後日紹介したいと思います。



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2 コメント

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Unknown (へいはち)
2017-08-29 21:19:58
間違えて、名前を入力せずに投稿してしまいました。

申し訳ございません。
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布地 (夜噺骨董談義)
2017-08-30 05:08:55
へいはちさん、表装の布地に関するご教授をありがとうございます。
なにやらよさそうな布地を使っていそうだと思いましたが、へいはちさんの詳しい情報でもう少し調べてみようと思っています。へいはちさんが布地に関して詳しく知っていることに驚きました。今後もいろいろとご指導ください。
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