夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

源内焼 その110 三彩龍花文手付皿 五枚揃 

2018-01-31 00:01:00 | 陶磁器
名古屋に出張の際に、家内に就寝前に電話連絡したら、「雪見の茶をしようと釜に火を入れたのに誰も来ないの。」と嘆いていました。そりゃそうだろうね、寒いし・・。



雪見の茶・・、そんな風情のある愉しみができないのはとても残念 せっかく雪見障子など趣向を凝らした部分があるのに。でもさすがに今回は名古屋に一泊して正解だったかも・・。名古屋ではフグ料理にひれ酒・・

「お~い、洗濯物くらい取り込めよ、写真に写っているよ!」



*花頭口は美しさを追求しなくてなりません。機能美とデザインの美が相まっているところがねらい目です。この狙いが解るのは実物を見ないと解らないかもしれません。なぜ左に枠があり、アールになっているのか?がポイントです。

後日、帰京してから家族皆で初釜にて雪見茶会を催しました。

さて、本ブログで紹介してる源内焼は型によって作られる陶磁器です。釉薬の違いでの同じ型の作品は多数存在し、また揃いの複数の作品も小型の作品を中心に数多く存在します。

割と大きな器でも型で同じ図柄の作品を複数揃えることも可能ですので、蒐集する側にしたら二重の愉しみとなります。

本ブログでもいくつかの揃いの源内焼の作品を紹介しましたが、本日はとても珍しい手付の可愛らしい小皿の作品の紹介です。


源内焼 その110 三彩龍花文手付皿 五枚揃 
合箱入 
幅60*長さ96*高さ



この作品を源内焼と見抜けない人も多いでしょう。珉平焼? 否、当方では源内焼と判断しています。



実物は写真で感じるよりもとても小さな作品です。基本的に源内焼は実用的ではありませんが、思わず使いたくなる作品です。小さな薬味入れなどには最適ですね、持ち手を持ってそばの汁に入れてみたり・・。



見込みの文様は龍、とても洒落ています。



揃いで5作品が完品なのが嬉しい。

下記の作品は前回の源内焼の作品ですが、最初は一枚から初めて3枚まで揃った作品です。

源内焼 その109 楼閣文角皿 三枚揃  
合箱入 
幅155*奥行155*高さ35



中型や大皿の作品を揃いすることも可能ですが、資金が多額となります。



全く同じ釉薬のものを揃えるか、全く違う釉薬のものを揃えるかなどマニアックになりがちになります。ただ蒐集はマニアックになったらおしまい・・。当方は執着なく成り行きで蒐集しています。



骨董の蒐集では「色が違うとか、文字違う」とかそんな次元のマニアックな蒐集は止めたほういいと思います。美的感覚と次元の違う蒐集の考え方です。



骨董の蒐集とはあくまでも美の評価であり、数揃えの安易な方向の蒐集は禁物です。



小生の揃いの蒐集の目的はあくまでも家族で使うことを目的としてのもの。家族は健康でいることがいかに幸せなことか・・・。否、現代では家族がいるということだけでいかにありがたいことか、そのことを感謝する気持ちを忘れてはならない





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