夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

紅葉小禽図 伝金島桂華筆 その2

2016-09-21 00:01:00 | 掛け軸
息子はバスで出掛かるのも大好きです。自家用車で出かけるよりも、いろいろと息子の将来のためになるように思います。



以前に紹介した膳を家内の要望により男の隠れ家から持ち帰りました。無論、保存のためのメンテナンスの目的もあります。



「蔦流紋九尺足付黒塗膳」とでも題すればいいのでしょうか? 琳派の日本画を見るようで、品格のある好きな作品のひとつです。



膳にも一の膳、二の膳、三の膳、さらにはお吸い物膳と各種あり、さらには絵柄によって季節、黒塗・朱塗のよってと膳といっても各種ありますね。



十客揃いでありますが、製作当時は注文のよって50客を超えることあったのでしょう。通常最低20客揃いはあったと思われますが、まだ隠れ家にあるのか、別家や嫁入り先に分けたりして数が減ったのかは定かではありません。生業とした木材業ということもあり、保存箱は杉箱です。



このような漆器類も扱いに慣れた人が扱わないとよく破損したり、漆が剥がれてきたり、カビが発生したりします。脇で手伝う息子よ、よく覚えておきなさい。

さて、本日は秋の作品ということで、同じく帰省に際して探し出してきた作品の紹介です。

紅葉小禽図 伝金島桂華筆
絹本着色絹装軸 箱入
全体サイズ: 画サイズ:縦421*横421



本作品の印章は「秀光」を押印されております。



金島桂華の「垂桜」の作品と一緒に探し出してきた作品です。



勢いに任せて、ずいぶんと前に購入した作品です。



小鳥の表情が面白くて購入したように覚えています。



残念ながら共箱ではありませんので「伝」です。



若い頃はずいぶんと思い切りが良くて、品定めも中途半端でしたが、かえって今より良い作品を入手できていることもあります。



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