夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

編み物をする婦人 伊勢正義画 その9

2018-06-26 00:01:00 | 洋画
最近、ブログの閲覧が増えてきていますが、嬉しい反面、どうも不気味 そもそもマイナーなブログの内容ですから・・。

しかもアクセスの多い記事には当方のとって意外な作品であることも驚きです。最近多いのが「須恵器 長頸瓶」、「古伊万里? 若双鶏牡図水指」などで家内となんでだろうと首を傾げています。その前には香合類へのアクセスが多かったなど、決して有名な作家、高価な作品だからといってアクセスが多いわけではなさそうです。

ヤフーのランキング対象のブログの総数は280万件、その1000番内に入るのは0.03%の確率・・・

さて「男の隠れ家」の階段には母から譲られた同郷の画家、伊勢正義の作品が飾っています。



母から譲られ以降はしばらく興味がなかった伊勢正義の作品ですが、親戚の家に飾られた薔薇の作品が父から譲られた作品だと聞いていたりしているうちにしだいに興味を持つようになって蒐集するようになりました。

以前に「編み物をする女性」という題名で伊勢正義の1939年(昭和14年)に描いた作品を紹介していますが、本日紹介する作品はそれから27年後の描かれた同じく「編み物をする女性」を描いた作品です。混同を避けるために題名を「婦人」としました。

編み物をする婦人 伊勢正義画 その9
油彩額装 左下サイン
画サイズF4号:横330*縦240 額サイズ:横510*縦400



1966年 昭和40年 58歳の作品と推定されます。



小磯良平を彷彿とするのか、欧州の印象派の画家の作品を彷彿とするのかはさておき私の好きな画風です。



伊勢正義と同郷の小生は伊勢正義の作品を観ると同郷の女性を思い起こします。母であったり、姉や血縁の女性であったり、この作品はとくに学生時代にセーターを編んでくれた女性であったり・・。



絵というものは記憶の中のなにかを思い起こしてくれるものがあります。それがその人の好みになるようです。



セーターを編んでくれた女性は最初に結婚を考えた女性ですが、初恋ではありませんでしたが、淡くほろ苦い思い出はなんらかは人は常に持ち続けているものです。淡い恋心と共に悔恨の両方を持つ人生の味わいのようなものです。



絵とは人生の味わいを思い起こる役目を負う側面がありますね。



冒頭で紹介したそれから27年前の作品です。

編み物をする女性 伊勢正義画 その4
油彩額装 右下サイン 
画サイズ25号弱:横598*縦787 全体サイズ:縦717*横904



小生の記憶は40年以上前のことです。若気の至り、向こう見ず・・、淡い恋心をいつまでも忘れないのはどうも男の方が諦めが悪いからという人もしますが言いえて妙です。初恋に破れた思いは登山と学業で散らし、セーターを編んでくれた女性との破局は仕事に没頭して散らしましたが、時間が一番の特効薬のようです。それでも後遺症は40年以上続くものです



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