夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

母から授かった品

2018-06-25 00:01:00 | 漆器
30歳前に山形にて結婚して借家ながら居を構えることになった際に、引越しが完了した家に母が持ってきた作品がいくつかあります。福田豊四郎や信太金昌などの郷里出身の画家の絵画などの作品を何点や、家紋に氏名入りの漆器、揃いの食器などもその当時に母から引き継いだ作品です。

この度の帰省で整理していたら、その作品が出てきました。懐かしい作品ですが、その中から本日紹介する最初の作品は螺鈿に蒔絵の煙草盆です。



煙草盆としての用途は最近あまり使われなくなったので、名刺入れなどには使えるかもしれませんが、痛みやすいので収納箱に入れて保管していました。



次の作品は真塗の硯箱です。最近は墨で書くこともないので、一度も使わずこちら収納箱に入れて保管しています。今思うときちんと保管していて良かったと思います。漆器は永らく手入れしていないとカビが発生したりして痛みますが、和紙にて包んでいると全く痛みがなく保管できています。



次は新制作協会の記念のプレートです。日本画家の福田豊四郎や洋画家の伊勢正義らがメンバーとなって発足した絵画をメインとした協会ですが、郷里の画家に縁のあった父母が戴いた作品でしょう。脇田和のよる絵が描かれています。一度水で洗ったら絵の具が剥落したことがあります。



袱紗類も何点かあります。



横山大観の袱紗、むろん絵は複製です。昭和二十年代?に三越から購入したようです。横山大観の直筆の作品もあったようで、なにかのついでに買ったのでしょう。



袱紗は福田豊四郎の作品(直筆)、平福百穂などの作品があります。



複製ながらよくできています。



当時は上京に際して、三越や高島屋、松坂屋で買い物するのが郷里ではステイタスであった?

  

居を構えてから徐々に実家のあった伝世品が集まってきました。そして母のために新築した郷里の「男の隠れ家」に保管されてきています。転勤を重ねて現在在京しするまでに徐々に自分でも好きな作品を蒐集し、本ブログに紹介されているような蒐集作品になりましたが、改めて帰省に際して最初に集まってきた作品を見直すと現在も蒐集の原点はあまり変わっていないことに自ら驚いています。本当に懐かしい作品です。





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