夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

臨時投稿 「さくら」さんへの贈り物 美人図 祇園井特筆

2010-09-30 21:31:36 | 日本画
美人図 祇園井特
絹装軸絹本着色
画サイズ:305*960




本作品は仙台市の骨董市で購入したもの・・かなり汚れた状態であったものを表具し直したものであり、鉛筆かボールペンのいたずら書きは完全には消えなかった


下唇を緑に、上唇は赤く塗っているのは、当時流行した化粧方法である。また、上方浮世絵の特徴でもある。

洋犬を抱いた絵図は珍しく、着物や女性の描きの微細さからも井特の傑作のひとつといえます。

賛の読みは「小姑是阿姐大姑是阿娘 但愁末嫁日不慣噢吾朗 門沢老人題」であり、意味は「下の娘はよいお姉ちゃん、上の娘はこれまたお嬢さま、二人は美人ですが、ただ心配なのは二人とも男の事となると様子を伺い、こばみいまだに嫁に行くこともなく、末が案じられる」と解釈される。「はやく嫁に行って欲しい」というニュアンス

  


当作品は「字日伯立」の朱方印と「せいとく」の白千鳥印を用い、皇都(京都)井特と落款されている。真作に相違ないと判断される。なお、「門澤老人」については詳細は不明です。

 


祇園井特:文政10年に没している上方浮世絵師。通称井筒屋徳右衛門と称する。京都祇園に住んでいたためこの名で呼ばれている。

円山派の影響を受けているのが作風に見られるが、門人であったかどうかは不明である。

芸妓や遊女を中心に、女性の容貌を生々しいまでに写実的に描き、独自の美人画を生み出した。その美人画は、美化された今までの美人画とは違い、醜さも、乱れも、ありのままにさらけ出している。アクが強いだけに、好き嫌いも激しく、気持ち悪いという評価もある。

だが、逆に今の時代に合い高い評価を受けているのも事実である。

多くの肉筆画を残しているにもかかわらず、人物についての記録がなく、その生涯は謎に包まれている。



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (夜噺骨董談義 )
2010-10-03 21:32:21
中年過ぎってのがトゲありますね?
なぜ中年過ぎなんでしょう。ナゾです。

→大丈夫、人生の達人にもてるのだから自信を持ちなさい
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えん・円・縁… (さくら)
2010-10-03 20:29:04
縁との接点、、、、
見出せる時がくるのでしょうか

中年過ぎってのがトゲありますね?
なぜ中年過ぎなんでしょう。ナゾです。
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案ずるところは?? (夜噺骨董談義 )
2010-10-03 12:12:49
さくらさん、ようやく気がつきましたね

自分のことではないと思っているのでは心配していました

大丈夫、もてますよ・・中年過ぎのおじさんには

縁ですね~~縁
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案ずるところは (米吉)
2010-10-03 05:34:51
我が棲み家にも二羽の雌鳥が巣立ちの時期を逃さないようにと、今か今かと案じておりますが、そんな気配は微塵もなく、親鳥は気をもんでおります。縁があればとは申せ、縁との接点、気配すら昔とは違う環境になってきていますよねえ。もう、立派に羽ばたいているのですがね・・・。
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呼ばれた? (さくら)
2010-10-03 01:34:38
夜中にふとブログのぞこうと訪れたら、この記事を発見(笑)。
勘がいいというか、呼ばれたというか

妹は嫁に行きましたので大丈夫です?
様子も伺っていないし、拒んでもいませんが。
モテない者はしょーがない!!

花嫁の父をしてもらいますので、足腰鍛えておいてください。当分先かもしれないから
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