夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

まくりの作品

2012-03-12 06:17:28 | 日本画
作品の整理もだいたい目処がつきました。あとは痛んでいるものを改修したり、保存箱を備えたりです。残り一年となりましたので、整理の段階です。整理していたら「まくり(未表装)」の作品が出てきました。

本日の最初の作品は福田豊四郎の作品です。福田豊四郎は東京駅の美術館などで展覧会を催すなど人気の高い秋田出身の画家ですが、市場に出ることは滅多にありません。地元の秋田、大館において見かける程度です。

本ブログに登場する作品もすでに20作品以上を数えます。

港 福田豊四郎筆
紙本淡彩
画サイズ:縦347*横242



福田豊四郎の画風が少し違うというか、あまり例のないが画題ですので、福田豊四郎の印章を覚えていないと見過したであろう作品です。真作の福田豊四郎の作品の印章との比較です。




代表的な画家の印章は頭に入っていないと作品の作者の判断が出来ません。おそらく本作品は挿絵の原稿と思われます。福田豊四郎の作品にも贋作がありますので、印章はきちんと確認したほうがいいでしょう。



次の作品は奥村厚一の画帳からの作品です。奥村厚一の作品は以前に一度投稿したことがあります。



本作品も落款はないので印章からの判断です。



全部で3作品を購入しましたが、本日は2作品の紹介です。



ずいぶんと立派なマツタケです。



奥村厚一は根強い人気を持つ画家で、心温まる風景画などが持ち味です。奥村厚一の師である西村五雲は、動物画の名手としてよく知られましたが、厚一は一貫して風景画を描き続けました。その風景画が持つ独創性の高い作品は独自の境地を持っています。



最後に李朝民画の小さな絵を購入したことがありますので紹介します。



稚拙ながら不思議なパワーがあるのが李朝民画です。



大宮に引っ越してからはそれほどないとは思っていまいしたが、それでも少しは未表装の作品が溜まったようです。



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