2010年4月23日(金)付地元紙「岩手日日」に”マルミノウルシたくましく自生 一関・東山 県版レッドリストAランク”の見出しで、”マルミノウルシ”が掲載されました。私のブログ「peaの植物図鑑」で既に紹介しておりましたが、「絶滅危惧種Aランク」の植物だとは知りませんでしたので、改めてこの自生地に行ってみました。4月25日(日)
記事には「場所が知られるようになると、盗掘が心配。そっと見守りたい」と住民らが話しているように書かれていますが、土地の所有者はそんなに貴重な植物とは知らずにいたようで、早急な保護対策が望まれます。貴重な植物であることを知らせないまま末永く保護して行くことなど出来るわけがないので、看板を立てるなどして知らせながら、自生地を囲うとかしてほしいと思いました。ちなみに自生地は<strong>幽玄洞(東山町長坂字東本町154-1)</strong>入口右側にある「唐梅食堂」(現在は営業していない)と書かれている民家の裏側の土手)。
「岩手日日」の記事:絶滅が危ぶまれている植物のマルミノウルシが、一関市東山町内で確認された。雑木林に沿った日当たりの良い斜面に自生し、ちょうど花期を迎えて、辺りを黄色く彩っている。住民らは「場所が知られるようになると、盗掘が心配。そっと見守りたい」と話している。
マルミノウルシは関東以北の本州と北海道に分布し、県版レッドリストでAランク(絶滅の危機に瀕している種)に指定されている。赤紫色の若葉が成長するにつれて黄緑色に変化するのが特徴。同町内の自生地は、環境省環境カウンセラーも務める男性がうわさを聞き付け、個人的に現地に訪れて鑑定した。 これまで半信半疑だった住民も鑑定を受けて保護意識を高めた様子で「株分けが必要な場合もあるようだが、ここでは放っていてもどんどん増え、絶滅危惧種とは思えないほど繁殖力旺盛だ」と話していた。
マルミノウルシ(丸実野漆) トウダイグサ科 トウダイグサ属 Euphorbiaceae ebracteolata
和名は、いぼ状の突起のない丸い蒴果がつくことによる。また別名のベニタイゲキは、茎や葉が紅色を帯びることから付けられた。山地の草地に生える高さ40~50cmの多年草。葉は互生し、長さ7~8cmの長楕円形。茎の先に葉を輪生し、葉腋から枝を出して、先端に杯状花序をつける。総苞葉は三角状卵形。腺体は腎円形。子房は滑らかで紅色を帯びる。花期:4月。分布:北海道、本州(関東地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑1・野に咲く花」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%DE%A5%EB%A5%DF%A5%CE%A5%A6%A5%EB%A5%B7 [peaの植物図鑑:東山町長坂・幽玄洞のマルミノウルシ(丸実野漆)/ベニタイゲキ]
http://futarinoyakata.web.infoseek.co.jp/mariminourushi.htm [マルミノウルシ]
http://www.sakai21.com/hanazukan/haru1/yh4-126.htm [科野 散歩道の花々 マルミノウルシ]
http://www.pref.nagano.jp/xseikan/khozen/topic/mnourusi/mnourusi.htm [絶滅危惧種”マルミノウルシ”の新自生地確認!]
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