2013年11月6日(水)、奥州市衣川区にある接待館遺跡をはじめ、琵琶柵跡、衣川柵(並木屋敷)跡、小松館跡などを訪ねました。「陸奥話記」には、安倍氏の施設である「柵」が12ケ所登場するが、この中で、発掘調査により、その所在地が明らかになっているのは、「鳥海柵」、「河崎柵」の2ケ所のみだという。「その他の安倍氏の「柵」の所在地は何処か、また「柵」とはどのような施設なのか。」などについて、平成25年10/19(土)~10/20(日)、金ケ崎町中央生涯教育センター(金ケ崎町西根南羽沢55)で開催された岩手考古学会第45回研究大会(「安倍氏の柵~十二柵の疑定地の検討」)に参加させていただき貴重な資料をいただいたので、先ず身近な所にある「疑定地」などを訪ねたのでした。
(上)衣川堤防沿いの「六日市場遺跡」⑦⑧や「接待館遺跡」⑥から、衣川柵(並木屋敷)跡③を目指します。その途中の道路沿いに渕端諏訪大明神社(旗鉾神社)がありました。写真を撮るために駐車できる場所を求めて左側にリンゴ畑がある所に来てしまいました。
丁度屋外で作業中の人がいました。衣川認定農業者協議会会長の加藤文彦さん(衣川区清水の上57-1)でした。家の前庭に赤い果実を沢山付けたマユミ(真弓)の木があったので、写真を撮らせてもらいました。剪定した後のようで、このように素晴らしいマユミを見られるのは、日ごろの手入れがあってこそと思いました。
衣川柵(並木屋敷)擬定地:安倍頼時・貞任の居所と伝えられる。土塁が残る。小規模な発掘調査が行われているが、平安時代の遺物は未確認とのこと。
マユミ(真弓) ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus sieboldianus
昔、この材で弓をつくったのでこの名がある。材は白く、緻密で狂いが少ない。山野に生える落葉低木~高木。高さは普通3~5m、大きいものは15mに達する。樹皮は灰白色で、老木になると縦に少し裂ける。若枝は緑色で白い筋のあるものが多い。葉は長さ5~15㎝の楕円形または倒卵状楕円形で先は鋭く尖り、縁には細かい鋸歯がある。裏面は淡緑色で、脈が目立つ。
5~6月、前年枝の基部から長さ3~6㎝の柄のある集散花序を出し、直径約8~10㎜の淡緑色の花を疎らに開く。雌雄別株。花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雄花では花糸が長く、雌花では短い。葯は黒紫色~暗紫色。
蒴果は長さ、幅とも8~10㎜の四角形で、淡紅色に熟して4つに深く裂けると、赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。マユミの実はかなり遅くまで残り、冬枯れの山でよく目立つ。特に、雪をかぶった赤い実は風情がある。弓をつくるのに使われたように、枝はよくしなう。
葉が両面とも無毛のものをカンサイマユミ、裏面の脈上に毛状突起や毛があるものをカントウマユミ(ユモトマユミ)として区別することもある。用途:庭木、公園樹、盆栽、小箱、玩具、櫛。分布:北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)、南千島、サハリン、朝鮮南部、中国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=43293804&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町「柴宿団地」のマユミ(真弓)の赤い実 2013年10月29日(火)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38666912&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市真柴のマユミ(真弓)の実]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=38588046&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のマユミ(真弓)の赤い実]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます