Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

寒冷前線下での昼餉

2005-08-08 | ワイン
野暮用で3000メートル峰の麓の村へ行こうと、昨日は昨今高騰している燃料を80ユーロ以上も車に給油した。結局、500キロメートル5時間の距離を日曜朝の11時までに余裕を持って到着するとなると、3時起きになってしまうので断念した。ある程度興奮状態で無いと、この行程を行って帰って乗り切る事は難しい。一日に1000キロ以上を走り、その上に折角のチャンスを生かして山歩きしてくるとなると、その後に疲労が残る。

北海からの低気圧の影響を受けて危惧していた天候も崩れ、案の定本日は雨が降り出し、ワイン街道でも摂氏15度から更に気温が下がった。山の上は雪が舞っている事であろう。セントラルヒーターが暑いお湯を供給すると共に、典型的な寒冷前線であろうか雷が鳴り響く。ヒーターを開放してもまだ寒いので、半袖のポロシャツの上にサマーセーターを着こむ。

夏の食事として考えていたものは、余りにも冷たそうなのでこのような天候では取り扱う事も出来ない。まだこれからも湖で水浴びをするような暑気も来ようが、だんだんと夏向きの話題は整理して片付けていかねばならない。

キッチンワインとして、スペインの1,5ユーロの赤ワインを購入。バスクに近いナヴァラ地方のテンプラニーヨ種である。有名なリオハに使われる葡萄である。良く熟れていて味覚の重心が低いので、果実風味が膨らんで口の中を一杯にする事が無い分、落ち着きがあって嫌味が無い。珈琲と共に飲むとリキュール入りのケーキを食べるような甘味を感じる。しかし残り味も、綺麗に角が落ちて、砂のブロックが波に流されいていくように減衰して行く。

その味に相当して、色は濃いが、イタリア・ピエモントのバルべラ・ダァスティよりも薄く寧ろボルドーのサンテミリオンに近い。肉料理には柔らかすぎるが、ニンニクや生姜味の野菜や地中海料理、更にヌードルには全く問題がない。

ヌードルで気が付いたが、中空で捩れているストルテッリは空気が通るだけに直ぐに冷える。これは暑い夏に、熱いソースをかけて食する時に涼しくて良さそうである。
コメント (4)
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