Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

懐胎適齢のベビーブーマー

2005-08-16 | 
毎度のように、ドイツ連邦人口調査局の定例の資料が出ている。どうしても話題は子作りである。若者三人で一人の年金生活者を養う為には、ベビーブーム世代と言われる現在35歳までの女性に働きかけるという。つまり35歳から45歳までの女性に子供が出来ると一先ず目的が達成されそうだというのである。

段々と人口分布比率が落ちる34歳から25歳までの女性への働きかけ以上にこれが効果があるのは納得が行く。社会的な受け入れ準備をしていけば良いのだろうが、本当に旨く行くのだろうか。

周りの女性を見回して、なるほど出産は可能だろう、しかしそれほどに懐胎の潜在能力が高いとは思えない。どうもこういうことは、小津安二郎映画のあの紳士達の下世話な思考の方がずっと高級な感じがするから不思議である。ベルリン在住の研究員達にも、先ずはこのポピュラーな映画を字幕付きか吹き替えでジックリと観て貰い、あのベビーブーム時代の精霊について一杯傾けながら考えて欲しい。

これは、遺伝子治療の実用化で平均寿命が延び、長く働ける社会像や人生の高齢化を想い描くよりも、遥かに将来の社会のシステムを考える上で参考になると思われる。ベビーブーム自体が、決して幸福の象徴であったのではないことを考えるべきである。斬新なアイデアのように見えて、どうも容易な回顧主義のようにも映る。

本日は、マリアの昇天の祝日であった。バイエルンなどの地域では休日で、裁かれることのない清らかなるマリアの昇天に際して天使が使ったとして、この期間ハーブが特に愛用されるようである。
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