Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

初めてのデジタルアムプ

2023-01-04 | テクニック
出力160Wのデジタルアムプが届いた。箱は中華ものとしては安物臭い。ハウェイのタブレットとは価格も違うが、昨秋の同価格帯のFiioの箱よりも悪い。あまり高級感とか音作りとかを考えていない証拠であろう。Fosiオーディオというメーカーであるが、この辺りで評価が出来る。

但し本体の仕上げや入出口の金メッキなども綺麗になっていて、何よりも煙草入れ大の大きさは嬉しい。スピーカーの接続に所謂バナナプラグが着脱簡単で、シュートの危険がない為に使い易い。PC周辺は動かすことも多い。

スイッチを入れただけのサーノイズは若干あるが、PCの通常運転音と比較して目立つわけではない。今迄はアクティヴスピーカーを上に設置していたので、身近ではなかったが、同じぐらいのノイズは出ていた。

先ずデジタルアムプはLED電球のように熱を出さないのが素晴らしい。つまり無駄な消費をしていないことだ。これを確認しただけでも価値があった。そして8オームのキューブからは十二分な音量が出せる。時計の針の9時ぐらいで通常に流しておける。それでも管弦楽の総奏は可也大きい。最初に音出しした時はフロントを上げていなかったので真っ直ぐの音が耳に届かなかったが、フェースアップすると、高音が切れているもののバス以外の基音がばっちりと出る。

デジタルコンサートホールのアーカイヴのハイレゾはヘッドフォーンには至らなくあまり感心しなかったが、定位感が明晰極まりないのでカメラとのずれを感じるほどであり落ち着かない。

その分、復活祭でのオペラ中継録画は管弦楽がもぞもぞして平土間前部で反射を聴く感じで、雰囲気があるだけでなく、その定位感がやはり舞台向きだ。兎に角中域の押しが強い。こうなるとどうしても台詞の長そうなフランス映画を観てみたくなる。

そのスピーカーのコーン紙のレスポンスが可也早いようで、画面と比較して、出てくる音に遅れがない。そのスピード感がこの組み合わせでの最高の成果に違いない。

改めてこのオーラトーンのスピーカーはオシロメーターで合わせる為の音を聴く位相合わせの為のモニターであると再認識する。PCの後ろに置いたり適当に流すことになるので平素は関係ないが、録音の基礎的な技術面を評価するには最適なモニタースピーカーである。

アムプの評価は、音楽鑑賞用のスピーカーではないので容易には出せないのだが、解像度は可也高いような印象はある。但し質感はやはりDACからのヘッドフォーン直出しには遠く及ばない。どちらかというとブルーテュ―ス接続のノイズキャンセルヘッドフォーンに近い。隔靴掻痒なもどかしさはある。

それゆえの充満感はないのだが、鳴りの余裕が効してか、歪みの有る喧しさ感はない。子供の時に使っていたフォスターのブックシェルフよりもゆったり感が得られているのはやはり不思議な感じである。それもモニターやらPCに立ちはだかれた後ろでそれ程籠らずに悠々と鳴っている。



参照:
デジタルアムプで年末調整 2022-12-30 | 暦
耳を掃除してチェック 2022-11-13 | 暦
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