Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

巻き起こる大小の乱気流

2023-01-11 | 文化一般
デジタルコンサートホールのただ券を使う。どうも48時間券が未だ15枚ほどあるようだ。ざっと計算すると30日間分ある。この週末14日土曜日には使う。翌15日迄には溶かしてして仕舞わないと有効期限切れとなる。そのあとも使えるかどうかで、月末27日金曜日が観れるかどうかが決まる。その次は11日土曜日だが、そこ迄欲張れるか?

未だ二回の演奏会中継をじっくり観たいので其れまでに先ずは溶かす。夜半に時間が取れるかどうか。恐らく年間会員になっていても時間が取れないのは変わらないので、五週間券しか購入していないのである。昨年は三枚ぐらい購入しただろうか。それで充分だった。

暫くはバーデンバーデン周辺で大小の乱気流が起きそうだ。地元の新聞や放送のSWRはベルリナーフィルハーモニカーがザルツブルクへと戻ることをバーデンバーデンの立場から取り扱っている。そこに他所者乍チクリのおやじがスタムパ支配人を批判している。クレンツィス問題で積極的な判断をしなかったからである。これはそのもの夏のザルツブルク音楽祭へとその矛先が向かう。

批判のスタムパ支配人が収益に拘ることからコンセプトをおろそかにしたと非難するが、その主張は当たらない。寧ろ前任者から引き続いた収益の見込める興行を繋げ乍らゆっくりと小さなプログラムを入れて来た。ベルリナーフィルハーモニカーも引き続いたものである以上に、力を入れてきた筈であるが、今回の結論に至った。

その理由は双方から挙げられておらず、良好な関係は今後も続けるという様に相好に感謝しかないとしている。しかし現実的には、復活祭以上に国際的な観光客からの収益が得られる催し物は無く、ロシアからの観光も全湯治客の3%減少していて侵攻を機会にゲルギーエフ追放から踏み出しに戻ってしまった。

そもそもザルツブルクの祝祭劇場はもとよりミュンヘンの劇場よりも大きな中欧最大規模のオペラハウスが建てられたのも過去の遺物でしかなくなった現在、新しい市場をターゲットにすることは重要であった。しかし、そこのガランチャとかカウフマンとかのもはや使い古された名前を並べて挙句の果てはドミンゴまで出して収益を上げている祝祭劇場は脳がないと批判されている。

スタムパ支配人にはコロナに続く責任が圧し掛かる。そもそもドルトムントの新しいコンツェルトハウスの支配人として名を上げた人物であるが、そこではサロネン、ネゼサガン、ネルソンズ、ミルガとかの協調作業が成功したとされていて、同時に配信会社を創立した。その面々を見れば分かる様にこの支配人が何処に飛びついているかでその芸術的なセンスがよく分かる。要するにその方面では今後も可能性がない。

ブーレーズフェスティヴァルや室内楽ホール計画は今後とも進めて行けるだろうが、オペラ劇場として最も肝心の新制作オペラを如何に成功させれるかが全ての鍵を握る。引っ越し公演も積極的に取り入れていく必要もあるだろうか。

芸術的な成果は、シュターツカペレ・ドレスデンでもゲヴァントハウスでもなく、やはり対抗するにはエンゲル指揮を主に据えての音楽劇場構想しかないであろう。通常の価格で満席になるような公演にする企画を考えるべきである。



参照:
再びザルツブルクへ 2023-01-09 | テクニック
年末年始の買い出し 2022-12-23 | 暦
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