Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

再びザルツブルクへ

2023-01-10 | テクニック
キリル・ペトレンコのボックスのブルーレイを流した。メディア再生の技術的なことにもなるので恐縮であるが音声だけの96kHzサムプリングのトラックは悪くない。現在はネットで同様のPCM録音が聴けるのだが、ハードディスク化さた録音の方が読み取りエラーなどが少ないのだろう。

なるほど、デジタルコンサートホールで映像にハイレゾをあてがう形式は一昨年辺りからで、それ以前は通常のAACだった。要するに圧縮音声だった。

また限られたハイレゾファイルの提供も楽章毎の切れた形で複製芸術の形を取っていない。その点、上のブルーレイの96kHzの音声は完成している。

就任前に録音された「悲愴」に関してはSACDが発売されているのだが、マスターリングが良くなくて、このブルーレイの方が質が高い。

11月にキリル・ペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーが初訪日するのだが、これらの幾つかを聴いておくことでその最初からの軌跡がよく分かる様にんなっている。それ以前のルディ・ステファンの録音も作品だけでなく、演奏史としてとても貴重である。このハイレゾを聴けば、可也荒いところがあってラトル時代の音が出ていて客演では限界であったことと同時に今に通じる名演ともなっている。

ブルーレイプレーヤー無しで無料で再生する方法をメモしておく。現時点では、ウインドーズでフリーウェア―のブルーレイコピーでHDに溶かしたファイルを移動させて、それをLINUXでフリーウェア―のXfburnで50GBまでのROMに焼き付けておけば、汎用で使える。一度溶かしてあるので、ウィンドーズでもLINUXでも特別なプレーヤーは必要ない。新たなブルーレイを購入した節は使えるかどうかは分からないが、方法としては要領が分かったので心配は要らない。ROM化しておくとNASの場所も要らないので助かる。MakeMVKのようにファイルを変換する必要もないので、オリジナルそのものの音声と映像がそのまま使えるのも嬉しい。やはりLINUXを使うと無料で不可能なことが無い。

ベルリナーフィルハーモニカーの復活祭が2026年からザルツブルクに戻ることが決定した。最終的には団員投票だったようだが、先ずは残念である。2013年以降必ず出かけていたのだが、2025年でベルリナーフィルハーモニカ―のそれは終わる。その後も毎年のプロジェクトが練られている様であるが、恐らく11月の海外遠征前に、フランクフルトともう一つのプログラムを練習して出かけることになるのだろうか。ルツェルンとの関係もあって、コンサートで独自性を出せるかどうかは疑わしい。

客観的にみて、ミュンヘンを中心とするオペラの舞台裏の人材の多さも異なり、残念乍ら聴衆もそこ迄増える勢いがなかった。現時点でも4月の初日が売り切れていないのは痛い。潜在的な聴衆はいるのだが、そこまで公報がならなかった。

個人的にはオペラ公演にリハーサルから全夜通うのが難しくなるのと、旅費滞在費が掛ることであるが、まだ時間があるので今後ゆっくり検討することになる。コロナで二年間棒に振ったのが痛かった。



参照:
卒業宣言をする価値 2019-09-18 | マスメディア批評
ブルーレイROM三枚目 2022-01-09 | 文化一般
コメント
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