Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

イン河沿いの小さな町

2023-01-03 | 
ラッツィンガ―教授が亡くなった。大晦日の9時半頃だった。1月6日に葬式があるらしい。まるで計ったような亡くなり方で、医者陣の腕もあるだろうが、ご本人の心掛けが違ったのだろう。

教授の書籍は三冊も購入した。三冊以上購入している作家はそれほど多くはない。要するにファンである。「ナザレのイエズス」と題したキリストの生涯を扱った書物であるが、そこは総本山の頂点であるだけでなく、現時点でのそれも保守派のその神学を体現している人の筆なので興味が尽きない。正直この人が書くからこその価値があって、他の人が書いても解釈でしかなくなてつぃまう感じで、この論客であるからこそここまで綴れたのだと思う。

どのような文章でも、門外漢にも分かる平易な言葉で本質を語れる者こそが本物である。そもそも「普通の教皇」にはそこ迄語り尽くせるだけの知能がないだろう。何時かの宗教のサブカルチャー化に警鐘を鳴らす反論も素晴らしかった。

元々オーバーバイエルンのイン河のマルクトルなんて小さな街の厨房の小間使いのような母親の家庭出身であり、ヒトラーユーゲントとしてもブイブイ言わせていたような腕白少年だったようだが、早くから神学で名を成していることをみても余程の秀才だったに違いない。

弟さんのレーゲンスブルクのシュパッツ合唱団指導でハラスメンスで訴えられた高名な神父であって、コロナ期間中に亡くなった。こちらもヒットラーユーゲントで活躍したようで、一度だけ同席したことがあるのだが、堂々巡りのようにお付きを引き連れて大司教以上に威厳があった。

恐らく二人とも似ていて出来る兄弟だったのだろうとそのように優秀であったと同時に権力志向がとても強かった印象がある。父親が警察官だったので、昨夏旅行したキムゼーの近くの町に引っ越していて、なるほどあの辺りの人生観とか生活感とかはなんとなく分かる感じがする。

六月の宿を幾つか押さえている。まだ最終決定していないものもあって、予備の為に押さえているに過ぎない。それでもミュンヘンから廻って来てワイン祭りで帰宅できないという前提で帰宅途上で更に二泊を入れておいた。次なる公演地への往復の便利もあるのだが、安くて更に快適に過ごせるところは早くから押さえておかないと後では見つからない。直前になってもそれ以上にコストパフォーマンスが高い宿泊は見つかり難いとなれば、其の儘となる可能性が強い。

三月も一泊は押さえてあるのだが、こちらも状況によっては二泊にするかどうかも考えている。九月もルツェルン周辺以外はまだ押さえていないので、もう一件押さえておかないといけない。以前は旅行するのに半年や一年前から計画するなんて言うことはなかった。予約なしで泊りに行くことが殆どだった。ネット予約がなかったからでもあるが、今の様に公演を目印にしてその期日に旅行するなんて言うことがなかったからである。



参照:
クリスマスの第一祝日 2012-12-25 | 暦
天使が空から降りてくる 2022-08-02 | 雑感
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