デジカメコレクション デジカメ大好き

デジカメでいろいろ撮ってます 腕が悪いくせにカメラのせいにして買ったカメラが150台超えました

富嶽三十六景考

2021年09月12日 | 博物館 展示会
公約通りというより、他に載せる写真もないから「巨大映像で迫る五大絵師 」でみてきた富嶽三十六景の写真です。このシリーズどこから見た富士かが、地名がちゃんと入っているものと入っていない絵がありまして、まずは三役と言われる地名の入っていない写真から。どこから撮ったかはNETで議論、検証されているので興味のある方はググってください。そもそも木版画は私の知っている限り、B4用紙より少し大きいくらい。巨大にすると迫力が増すだけではなくて、見えなかったものが見えてくる。

「凱風快晴」


鰯雲と少ない冠雪から
ちょうど今ぐらいの季節の絵でしょう

「山下白雨」

まずは巨大スクリーンから





山頂が晴れで裾野が雨
これも地上から描ける絵ではありません

「神奈川沖波裏」

巨大スクリーンは迫力満点





北斎の絵で最も有名な絵。神奈川沖と地名は入っていますが、波の向きと船の向き、富士山の大きさからどこから描いたのかは疑問の残る作品です。自ら船に乗って沖にいたのか、若しくは対岸木更津あたりから描いた絵かも知れません。巨大スクリーンでみると手前の波が富士山のように見え、大小ふたつの富士が並んでいるかのよう。

ここからは地名の入った絵
東側から見ていきます

最も東は茨城県 水郷から
「常州牛堀」


いちばん遠いのに富士が大きい

千葉県富津市あたり
「上總ノ海路」


北斎は船が好きですね
水平線が丸い

東京都江東区
「五百らかん寺さゞゐどう」


富士見のために作られたテラス?

東京都台東区
「御厩川岸両國橋夕陽見」


隅田川の夕景です

東京都中央区
「江戶日本橋」


江戸城越しの富士山

東京都文京区
「礫川雪ノ且」


シリーズ唯一の雪景色
且は日の誤植だそうです

東京都品川区
「東海道品川御殿山ノ不二」


桜の名所御殿山からの富士

東京都多摩川沿い
「武州玉川」



東京都の南端、多摩川からみた富士山です。富士の大きさからそこそこ上流でしょうが、渡しもたくさんあったので場所が特定できません。続きはまた明日、神奈川の富士山から。