野田知祐(ともすけ)さん待望の書き下ろしです。
この本はランニングチーム南蛮連合の千葉さんからいただいた。
新聞社にはいろんな本が送られてきて、読み終わったら廃棄しなきゃならないから、それをいただいたというわけです。
野田さんのことはアサヒグラフで連載を読んで知ったのが最初。
アウトドアーは私も好きですが、野田さんは日本の川だけじゃなく、海外でも川下りや海遊びをしている、スケールの大きなひとだと感じていた。
カヌーが身近に感じるようになったのも野田さんのおかげです。
本の内容は「川がき養成講座」のを四国の吉野川で開講したお話です。
全編を読んで感じるのが、川を自然なまま、といっても氾濫は人の営みに影響がありすぎるから、残しておきたいということ。
それの重要性が身を持って理解できるのは川遊びや、おそらく山歩きでも何でも自然に接しなきゃということ。
川を人の手で押さえ込むのは国交省の利権に蝕まれた発想でしょう。
椎名誠から聞いたわけじゃないが、地球の水は地球の質量から考えると数万分の1ぐらいらしい。
海水を含めて水は貴重なものなんです。
人が利用しやすい淡水はもっと少なくて、いずれエネルギーの争奪から水の争奪になるんじゃないかと言われています。
現在は金満国の中東や米国なども水がなくなちゃどうにもならない。いちばんその危機が早く来るのは中国でしょうね!
「川の学校は」軽いエッセイのようなもの。子供の頃から川で遊んでいれば自然の摂理を身につけられますということ。私の友人で九州の日田出身のものがいるけど、まさに、この本に書かれている幼少時代だった。彼から嬉しそうに同じような事を聞かされたものでした。すると彼もガキ大将だったのか!