30年らい酷使してきた三脚が壊れて修理に出した。
ジッツオ407型でアルミ製でそこそこ重たい。
エレベーターのノブとストッパーが何かの衝撃で壊れたようだ。
三脚はあまり壊れるところがないが、開脚のノブと締め付けが傷みやすい。
外に持ち出し用はカーボン三脚ですが、スタジオ内使用は重たいアルミ製を使っています。
重たい三脚のほうが人がぶつかってもズレにくいからです。
重たさが必要な場面があると言うことです。
ネットでジッツオ三脚のサービスを調べたら、マンフロットと同じ会社がメンテナンスをやっているようだった。
日研テクノで東京の南のはずれ、蒲田にあった。
京浜急行の特急に乗ると品川からひと駅です。
日研テクノに10月25日に出したら29日に出来上がりの電話があった。
恐ろしく早い作業です。
日研テクノ修理工場は普通のオフィースのような感じで、近代的な建物の中にあって、今までの修理屋さんのイメージはない。
応接室で待っていると、壁にはキャノンや家電の修理技能の資格取得書が飾られていた。
昔ながらの職人気質で酒飲みで気が向いたら修理してくれるような、、、旧世界の修理人とはずいぶん違う。
受け付けは事務的なもので、修理品を持参したら、販売店経由の修理より25%ぐらい安く済みます。
それに、修理工場を見るのも楽しいですよーーー。
407型の脚だけです。
私はこれにハスキーの雲台をつけて使っている。
ジッツオ407+雲台はハスキー。
この組み合わせが、、、昔々のコマーシャル・カメラマンの定番(メジャー)だったのです。
ハスキーの雲台はシンプルで使いやすい。
だけどハスキーやハイボーイ、スタビーの脚はイカの脚のようにブラブラで何ともしまりが悪い。
ジッツオの脚は銃座メーカーなので丈夫で使いやすいが、ヘッド(雲台)が煩雑で私らには使いにくい。
メーカーの人が考えることと、ハード・ユーザーが感じることは違うことが多い。
現在は8×10に使う大型三脚とこの中型はジッツオですが、小型ジッツオは国産のスリック(カーボンタイプ)に買い換えました。
私は国産派なので、スリックは全面的に信頼しています。
今でこそ開脚はどれでもできるようになりましたが、30年前は珍しかった。
この部分が上から重たいものでもガツンと落とされたのかひしゃげてしまった。
この写真は修理完成品ですが、レバーが曲がって空回りするようになっていた。
現在はカーボンタイプが全盛で、アルミ製は見かけなくなりました。
私だって、外に持ち出すときは小型で軽量なカーボン三脚かプラスチック製です。
ただ、ジッツオの最大の三脚は350cmぐらいの高さまで伸びますから、あれは唯一無二の三脚ですね。
しかも重たく丈夫で、足にかませでもしてたら人がぶつかったぐらいじゃビクとも動きません。
だからスタジオ内で人が多い時には、重たい三脚やスタンドのほうが安全なんです。
プロは重たいスタンドに、さらに重しをつけてこれでもかってぐらいのセットを組みます。
プロは「他人」を信用しないのです。
周りにどんな人がうろうろしても、セットが壊れないように作ります。
クライアント、モデル、デザイナー、スタジオスタッフ、メイクさん、スタイリストさんいろんな人が出入りしますから、触ってもぶつかってもダイジョーブなセットを組むのです。
日研テクノ
http://www.nikken-techno.co.jp/
東京 大田区南蒲田2-16-2 テクノポート三井生命ビル別館2階 TEL 03-5703-5301
現役時代のカメラのメンテナンスは、新品でも半年使ったらメーカーでチェックしてもらってました。ピントなどは新品の時でもチェックすると、かなりの割合でずれていることがあった。それこそ頻繁にメンテナンスするので、その費用は数年で新品が買えるぐらいになりました。日研テクノや関東カメラなどメーカーから委託されている修理専門会社は、メーカーじゃないという理由で、暴利なんじゃないかと思われているが、今回の日研テクノにしても、ずいぶん前になりますが関東カメラにしても、メーカーと同等のメンテナンスをしていただいた。悪く言う方がいるけど、持ち物が壊れたのだからセンシティブになるのはわかるが、それはクレーマーだよって言うぐらいの方がいる。もう少し勉強しなさいと私は言いたくなる。関東カメラでは廃版になったカメラのプリズムまで作ってくれた。 修理のプロへの依頼は丁々発止するものです。
ニコンの修理にキートスへ持って行った、修理部門を退職された方々の会社だった
キートス(ニコンの修理専門店)
http://photo-kiitos.co.jp/index.html
関東カメラ(フィルムカメラ&レンズの修理)
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