事故があった箇所は、私もトレイルランで何度も通過した所です。
ちょっと、やせた尾根で片側がスパっと切れています。ただ、北アルプスや南アルプスなどの岩場がむき出しで、落ちたら命がいくつあっても足りないというぐらいの箇所じゃない。
結果から考えられるのは、夜で足元が良く見えず、落ちたときにどう落ちているかもわからず、体勢を立て直せなかったのではということ。
あとは、距離が長いトレイル大会なので体力が消耗していて、同じように受身ができなかったのだろう。体が回転しはじめると止めるのは至難のわざです。
実際は、この両方が重なって最悪の結果になったものと思われます。
救助体制はわかりかねるのでコメントを控えます。
普通のマラソン大会でも、死亡事故がないわけじゃありませんが、たいていは心臓の疾患です。年間どのくらいでしょう?しかし車にはねられたり、コース上の崖から落ち死亡というようななマラソン大会は聞いたことがない。
年間で何人ぐらいの方が、マラソン大会でお亡くなりにしているか私にはデーターがありませんが、ただ、おそらく大会じゃないときに、つまり練習時にだってお亡くなりになっている方がいるのでは?ということ。
他のスポーツ競技、私が詳しいのがバイクなんですが、日本のサーキットで年間20人近い方が練習時、大会時になくなっていると聞きます。レース当日で、有名なレーサーですと新聞記事になったり話題に上がったりしますが、無名の若者が練習走行で事故ってお亡くなりになっても、ほとんどニュースにもなりません。翌日には何も知らない若者が同じ所で練習しています。
ですが、サーキトでの事故より、はるかに一般道での事故のほうが多いのは申し上げるまでもない。当たり前ですが、一般道の方が走っている人数が違います。また、危険も雑多で様々です。
話をハセツネの事故に戻します。
北アルプス全体や谷川岳の一の倉沢などロッククライムでは、もっと危険な所があるから、事故自体が多い。危険だからと行って、登山道に柵があるわけじゃない、登山者の自己責任なのは言うまでもない。ハセツネは危険度からいうと、日中だったら、体力が残っていたら、スリッピーじゃなかったら、問題になるコースじゃない。実際は競技大会なので、ムリをされて事故に遭われたのだろう。結果で見ると、途中リタイヤが一番良い選択だったんでしょう。
事故は、、、大会時だけじゃありません、私が今春残雪のある山を1人でトレイルランしたとき道に迷いました。地図を持っていたから良かったものの、あと山のセオリーを守ったから良かったものの、がむしゃらに突き進んでいたら、道なき道で崖から落ちて事故に遭ったかも知れなかった。
この大会に要望するのは、救助体勢の充実と当日の途中途中での出場者の体調チェックをもう少し厳しくするくらいです。
今回の事故が、、、出場者が他の登山者にぶつかったりして、登山者に怪我させたとか、死亡させたのだったら、大会の存在を考えなきゃならないですが、、、。
ご冥福を祈ります。
PS:この山域はハイカーの領域だと思うから、山道の下に転落防止の鉄柵を設けてもらうのが、ひとつの解決策じゃないかな。近くにだって、山菜取りの人が登山道を外れて、崖から落ちるのを防ぐ柵があります。ここはアルプスのような高山じゃないし、ハイカー+αの領域だと思うからです。
今回の事故で思うのは、トレイルランは山と日常の距離を縮めましたが、いくら縮めてもトレイルは山の中ということです。謙虚でなければならないことを痛感します。
主催者の都岳連も傘下の山岳会の会員の高齢化が進み、大規模な動員がなかなか困難になってきていると思います。
自分として主催者に望むのは、山の危険性をもっとアピールすることと、コース上の3箇所の危険箇所への人の配置です。
そこから先は、自己責任だと思います
マラソン大会だって、年間で言えば大勢亡くなっているもの。大きな大会だと1~2人でしょう。暑いとてきめんですよねー。
スポーツだって遊びだから、海山の事故と同じだと思う。ムリしちゃいかんというだけですね。
と言いつつ、ついラストスパートすると、、それが一番危険という!
どっかの大会で、スタート前に面白いアナウスが流れた。「ラストスパートだけは、しないでくださいよー」って。
あそこの痩せ尾根はいやーな感じのするところですが、、、夜だとなおさら底の方が見えなかったんでしょうー。180m落ちるってのは相当ですよー。
もしかして、斜面がつるつるだったのかも、、、。
それにしても、楽しいはずの大会ですが、ご家族、本人のことを思うと胸が痛みます。いくら自己責任といってもねーーー。
鉄柵かあ。低山であっても、アルプスみたいな所に行かない人が多い山域であっても、個人的には、あんまり人工物が増えると悲しいかなあと思います。でもトレイル自体も人工物なのかなあ?
スタート後の広徳寺の上りで、大声で、「頑張れー、でもまだ序盤だ頑張りすぎるなー、自分の調子を確認しろー」と何度も叫んでた方がいらして、TTRで亡くなった高橋さんのことを思い出しました。過去の事故を(今回の件も)通して、参加者の危険性に対しての意識が高まりつつあると思いたいです。
事故報告書は見ましたが、直後のものなので、もう少し聞き取り調査をやって、時間がかかってもいいから発表して欲しいですね。
鹿除けの柵だってあるから、いちばん危険な所ぐらいに、目立たないよう設置してくれればいいのですが。
ただ、あのあたりが、私有地の可能性もあるでしょー。
死亡事故は今年に入って急に出てきたでしょう。単純にトレイル人口が増えたからじゃないかな。どのジャンルだって、人口が増えれば出てくるのだと思うけど、痛々しくってね。
でも水の事故、山の事故に比べりゃ、当たり前だけど、、ずーと少ないが。
第二CPの月夜見の駐車場にはたくさんの消防車、事故現場では20人くらいでしょうか、たくさんの救助隊の方が必死で救出作業中でした。
コースの中では、それほど危険な個所ではなかったと思います。
また、海抜1000mちょっと位のところで、通常であれば草木が生えていて、200mも滑落するとは考えられないのですが、、、たまたま伐採した後だったりしたのでしょうか。
とにかく夜なので、コース上以外は見えません。落ちたら危ないところなのかどうかは、走っているときは分かりません。
パンフレットには「試走をしておくこと。」とありました。
昼間に試走をしておけば、「落ちたら大怪我をするところもある。」というのは当然分かっていたはずで、やはり「自己責任」ということなのでしょう。
主催者側のボランティアや、救助隊の方々は、体制を含め、本当に良くやっていただいてたと思います。
懐中電灯で登山は何度もありますが、トレイルランはやったことないから、想像するだけで怖いです。
道はぬかるんだりして、すべり易かったんですか?
雨の年だってあったから、必ずしも天候のせいじゃないし、踏み外せばホント危険だということがわかっただけかーー。
大岳あたりで鎖場があるんだから、事故があったところにだって、なにかセフティーを設けるのも策だと思いますが。
タブン、少数意見なのかもしれないが、監視員を置くよりセフティーの方がベターだと思うのは、ハイカーにも安全だからという事だからです。ハイカーだって事故は、たしかに自己責任であるけど、、、。