つちのこカメラ19
OLYMPUS・PEN EE-3
この記事は2008年6月にアップしたものです。プロバイダー移行でこの記事中の写真が消えたので、写真を撮なおして今日の日付でアップしました。
オリンパス・ペンの最終バージョンEFは、このEE-3にストロボを内蔵したもの。
10年以上前(1990年代)のことですが、地方の写真屋さんに、なにげに新品が飾ってあって、思わず「これ売り物なんですか」と聞いてしまった。この当時ではすでに金属カメラが巷では無くなっていて、さっそく定価で購入してきた。ひなびた町のカメラ屋さんの商品ケースには、下取りした金属カメラがごろごろ山ずみされていた。いっぱいあって売り物じゃないので処分するにもどうしようか困っている、とそのお店のご主人は嘆いていた。きれいなリコーオートハーフを1台いただいてきた。お店のオヤジさんは全部持って行ってくれと言ったが、、、。
この巻き上げノブが好きだった。カリカリ巻き上げていく感触がいい。これを見つけたことが、ペンの成功の一つだと思う。
むろんレンズも極めてシャープ。
当時はまだデジカメが出たばかりぐらい、プラスチック製のオートフォーカスカメラ全盛だった。その時代に、新品のしかもペンが写真屋で売っていたとは、私には仰天ものだった。
ペンSは裏蓋を外してフィルムチェンジだったが、このEEー3は一般的な裏蓋開閉になった。ずっと使いやすい。
シンプルな上面。何もない清さでしょ。
ひなびた写真屋さんで、そのとき同時に、1台だけタダでいただいてきたのがリコーオートハーフ
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070203
これも実動品で良く写ります
フィルムカウンターは自動になっていた。積算式です。ペンSは逆算式だった。
金属カメラなんで、持つと意外に重い。しかしPEN-S3.5より軽い。
端正なデザインにつきます。
レンズの周りにセレンの露出計がグルッと1周。この当時の流行みたいなもの。フィルターはレンズとセレン露出計の、両方にかけるので43,5mmと大きいサイズ。すると白黒用のフィルターをつけても露出補正づみになる。
感度調節はここ、ストロボ撮影のときはこの表示の裏にガイドナンバーがふってある。もしくは絞りを手動で合わせることも可能。記憶では1/30に固定されたと思います。
ピント調整はできません固定焦点です。取り扱い説明書には4mに固定されていると。
巻き戻しノブは最初の機種から同じようだが、カウンター、シャタボタンは変わった。
絞りが5.6
アクセサリーシューには接点がついています。フィルムチェンジのさいに裏蓋を開けるストッパーはサイドにあります。普通の蝶つがいの裏蓋になりました。
初期のペンとボディーの絞りが違う。ノブ巻上げはずーと同じですね。
一般的なこの時代のカメラと同じようですが、プラスチックじゃなくオール金属。
実際にいつまで製造していたのだろう??
EE-3は1973年の発売。
初期型のペン3兄弟。
左からペンS3,5、ペンEES3,5、ペンD
薄いボディーなので携帯性は抜群だったが、昔のカメラは金属製だったのでずっしり重たい。
ペンSには22.5mm程度のきわめて小さなフィルターが付きます。フードもこの径で小さくてスタイリッシュなのがありましたが、ただ被せてあるだけだったので紛失しました。EE3のフィルターは43mmぐらいでセレン露出計を覆います。
今日ブログにアップ(2008年6月8日)した、読書「宮本常一写真図録」はキャノネットとペンで撮影されたものだと言う。日本のまさに復興期、キャノネットは大卒初任給の数倍したんじゃないかと思う。
その後の工業製品の値下がりは目を見張る物があります。
反対に値上がったのが土地ですね。それは、、、人が都市部へ集中するのに比例しているのでは。
レンズは定評あるズイコー28mmf3,5
ペンS3,5についているのと一緒です。固定焦点だけどシャープなのは間違いない。
フィルム・カウンターが自動復元式に。今では当たり前のことですが、昔のカメラはフィルムを入れたら、自分で20枚撮りか、36枚撮りか合わせた。
マニアのマニアたる元箱つきです。
ライカは買えないけどペンは買えました。その価格がオリンパス・ペンの偉いところ。一般大衆に写真を撮ってほしいとの思いが、この小さなボディーにぎっしり詰っています。
廉価ではあるが、ネガをルーペで良く見ると、高画質なのに驚かれることでしょう。高価なライカやニコン、キャノンと比べてください。ええぇぇーと叫び声を上げるのは間違いない。
PEN EE-3
Dズイコー F3,5 28mm、3群4枚 固定焦点
プログラムシャッター1/30、1/250
EE可動範囲、EV8,5~EV17
フィルム感度、ASA25~400
手動絞りF3,5~22の時はシャッターは1/30に固定
108幅×66高さ×42厚み(mm) 335g
購入日は1994年ごろで定かではない、定価14800円で購入だった。
ペンで撮ったツチノコ写真
2012年12月06日 1969年の冬の八ヶ岳 ペンSの白黒ネガをスキャン
http://runshimo.blog.ocn.ne.jp/shoji/2010/12/s_ed1e.html
2007年06月01日 ペンDの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070601
2007年03月10日 ペンSの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070310
2010年11月05日 ペンSの記事②
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101105
2007年02月03日 リコーオートハーフの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070203
2007年01月25日 キャノン・ダイアル35の記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070125
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