ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

映画いろいろ2

2009年03月21日 | 映画
昨日の続き

「ブラックダリア」というのは、ブライン.デ.パルマ
監督のサスペンス。
エルロイの小説を原作とした(そっち方面では有名らし
い)、猟奇殺人事件を追う刑事の物語だが、なんとこ
の映画真ん中辺でやっとすでに観たことに気がついた。
ここまで観ないと気づかないというのも、相当なもの
だが、それだけ印象に残らなかったということでもあ
る。
スカーレット.ヨハンソンとかヒラリー.スワンクと
人気女優も出ているが、どちらも個人的には好きでは
ないし、主人公(ジュシュア.ハートネット)が悩む
場面が多く、肝心の謎解きは肩透かし気味で、かといっ
て猟奇的ムードが充溢しているわけでもなく、全体的に
はメリハリの無いだらだらとした印象で、なるほど忘
れるわけだと思った次第。

次は「バベル」。
これは、思ったほど悪くは無かった。
日本人が現地の人間にやったライフルが引き起こす、現
地(モロッコ)、メキシコ、日本での、事件、ドラマを
同時進行的に描くという形式の映画で、テロ、移民問題、
親子、夫婦関係という現代的テーマが徐々に浮かび上が
るといったものだ。
ただ、今ひとつ映画的魅力に欠けると思うのは何故だろ
う。
それは、物語を追うだけの世界になっているからだ、か
な?

次は「ドリーマーズ」。
ベルトリッチの、パリの五月革命の頃の、留学生とパ
リの姉弟を描いた、三角関係的青春ドラマであるが、
その姉役がエバ.グリーンであるということで借りた
のだ。
そもそもベルトリッチとは相性が悪く、今まで観たも
ので最後まで寝なかったのは無いのではないだろうか。
果たして、今回も寝てしまった。
どうも、駄目だ。
しかし、当初の目的は(エバ.グリーンを観ること)達
せられたから良いか。
それにしても脱ぎっぷりは見事である。
そういえばエバ.グリーンは、「ライラの冒険」にも
魔女役で出ていた。
関係ないが、広末涼子などは、演技に関しては誰も期待
してないのだから、エバ.グリーンくらいの度胸を持っ
てやればそれなりの価値も出るかもしれない。
今現在、素材としてあまりにも良くないと思われるが、
何故かよく出てくる。
そんなに人気があるのか。

そして「クライマーズハイ」。
日航機墜落事故の時の、地元の新聞社が舞台の、一匹
狼的新聞記者が主人公の、新聞社内部で繰り広げられ
る人間ドラマ。
出てくる人間がちょっとステレオタイプとも思うが、
それなりに楽しめた。
これも、思ったよりは悪くは無かった。
もしこれが、NHKドラマであったりしたら、相当よく出
来ているとなるところだ。
ということは、映画としてみたら、ちょっと物足らない
ということでもある。
「バベル」と同じことが「クライマーズハイ」にも言
えそうだ。




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