ムシムシシーズンはほぼ終わり。一般的に世の中ムシ嫌いは多いが、本来子供は先入観がないから、最初は大体ムシには興味を持つものだ(多くはダンゴムシから)。造形的にも動き的にも子供の好奇心を刺激する対象であるのだが、親の過剰反応(特に母親)によってその後嫌いになるのが多いことは、非常に残念である。
で、先日一匹だけ見つけたムシが今日のこれ。川べりの黄色の花にくっついていて全く動かないので、最初はムシとは気付かなかった。体長は10ミリちょい。形からしてヨコバイの仲間というのは分かったが、初めて見るものなので名前は判らない。後で調べると、どうやらモンキアワフキというアワフキの仲間のようだ。こんな普段ならまず発見することがないようなムシも、ムシムシ視点を持つと見つけられるようになるのだ。だから、こんなムシでも発見すれば発見する喜びをもたらしてくれるのである。テレビをボーっと見てるよりは、遥かに色んな感覚を刺激してくれると思うのだが、世の中、ムシに対する偏見はまだまだ根強い。
実際、これだけムシムシワールドを楽しむことが出来るのは日本人くらいなものだと思うし、これは最早日本独自の文化と言ってもよい。その根底には、勿論日本人の自然に対する関わりかた自然観があるのは言うまでもない。
風が強かったので、左手で押さえての撮影。指の大きさからこのムシの大きさも想像できる。