家から歩いていける登山コース(単なるハイキングコースだが大仰に登山カード入れまで用意されてるので)を行く。上り8キロ、下り6キロのコースだ(往復ではなく帰りは隣町に降りる)。途中、砂防ダムの工事をしていているので、ダンプが通るという、とてもハイキングコースとは言えない雰囲気。しかも、その場所が去年初めてミルンヤンマを発見したところ。これでもう見られなくなるだろう。人知れず姿を消すミルンヤンマ、しかと記憶に留めたでござる。

そこまでは道も拡張してるので、新たにU字溝が敷設されている。そこを覗くと、脱出できないゴミムシの仲間(多分)が一杯いた。ちょっとしたゴミムシトラップである。

ハサミムシの仲間もいたが、これはきっちり壁を掴んでいたのでずり落ちることはなかった。足の構造が微妙に違うのか。

途中、一際目立つ紫の花が目に入った。これはひょっとしてトリカブトか。ふむふむ、簡単に毒も入手できるわけだ。

トリカブトがあったところは道から外れた防火帯で、頂上までのショートカットで直攀を試みた所。しかしこの判断はどうだったのだろう。確かに距離はだいぶ短かくなったがその坂のきついこと。滑れば確実に一番下まで落ちる。足に対する負担も相当だった。この部分だけ見れば立派な登山であった。そして何とか頂上に到達。標高たったの1365メートル。
