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この前地元で「松澤宥を語る会」というのが催された。日本のコンセプチュアルアートの第一人者として知る人ぞ知るの孤高の芸術家だが、地元での認知度が今ひとつという意味を込めての語る会であった。会が開かれることを知ったゲロゲロYは、えらく興奮してやってきた。その時点ではこちらも知らなくて、そんな会をやるんだという程度の認識だった。明らかな温度差。
Yは、自分が少しでも関心のある芸術関係のイベントがあると、そこへ行くと何かが自分に生まれる、という、基本的には他力本願な願望(幻想)があり、それだけで興奮してしまうのだ。アスペだから仕様がない、とも言えるが、そんな姿を毎度毎度見させられるこちらとしては、もう結構という気分になるのは致し方あるまい。若い時ならいざ知らず、というのが正直なところである。同じテンションで告知のためにもう二軒訪問したことも知っている。ある時点で単なる迷惑となるのは間違いない。