「グレン.グールド」など見たお陰で、彼の「バッハ」
を聴きたくなり、実に十五年ぶりくらいにクラシックの
CDを買ってしまった。
CDそのものは、五六年前に、チェリストから貰った「フォ
ーレ」があるが、購入したのは本当に久しぶりである。
今回購入したのは「平均律グラヴィーア曲集」と「イタリア
協奏曲などはいったもの」の二枚だ。
この「平均律...」は、他の奏者のものを持ってい
るのだが、比較するのも良いかと思い選んだ。
しかし、その奏者というのが「キース.ジャレット」。
ジャズの人間である。
演奏そのもはクラシックに忠実にしているのだが、如何
せん畑違い、特別すばらしいというものでもない。
結局は、色物的CDの部類であろう。
そう言えば、購入の動機も、その色物性に釣られたの
だった。
ただ、「グレン.グールド」と「キース.ジャレット」に
は大きな共通点があることも事実だ。
その演奏スタイルではない。
音楽性に関してでもない。
それは、演奏する時に、二人とも唸るということであ
る。
これだけは似ている。
反面、これは目障りでもあるとも言える点だ。
こんなことが似ていても、本質には全く関係ない。
唸り声がピアノに同調して、未知なる音楽の出現、何
てことになったら良かったのに。
話を戻そう。
で、「バッハ」であるが、実は持っているクラシック
のCDの半分は「バッハ」なのだ。
そもそもクラシックを聴くようになったのも、「バッ
ハ」に興味を持ったからだ。
「始まりはいつもバッハ」、なんてね。
その後、「ミニマルミュージック」を好きになったの
も、この「バッハ」が影響していると思う。
「ミニマルミュージック」のルーツは「バッハ」を代
表とする「バロック」。
それを完成させたのが「サティ」。
更に発展させたのが「スティーヴ.ライヒ」など。
というのが、一応私見であるのだが。
こう書くと、如何にもクラシックに通じているかのよう
に感じられるから、ブログは止められない。
CDの全体の半分が「バッハ」と言っても、全体が十
枚だったらどういうことになるか。
全てで5枚だ。
枚数で決まるものでもないが、相当の初心者というか、
それだけでは中々語ることも出来ないだろう、という
のが普通の認識であろう。
全体の7割が「バロック」、と言っても二枚だけ。
これじゃあね、ということにどうしてもなる。
が、尤もらしく書けば書けてしまうから、困ったもの
である。
実際は、「バッハ」が20枚くらい。
つまり全体では、40枚くらいか。
要するに、クラシック全般には全く通じていないのだ。
だから、未だに「パルティータ」の意味も判らない。
「バッハ」の曲名もちゃんと覚えてない。
だから、聞き覚えがある曲がかかっても、あのアルバ
ムに入っているものだ、ということぐらいしか判らな
い。
しかし、「バッハ」の音楽が好きであるということは
事実なのだ。
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