『美女と野獣』といったら、GWに公開されたディズニー映画か日本でも劇団四季が上演するディズニーミュージカルか、といったところでしょうか。
私はどちらもまだ観ていません。
一昨夜、フランス映画の『美女と野獣』がテレビで放送されました。
フランス映画だから、と観たのですが…。
なぁんか、アメリカ映画と変わらんなぁぁ…
お父さんがどうした、兄たちがどうしたといろいろ盛り込んじゃって…。
金の女鹿…?
森の妖精の王様の娘…?
賊が襲ってきて野獣が負傷…?
なんじゃ、そりゃ…
正直なところ期待外れ
映画『美女と野獣』といったらジャン・コクトーが監督を務めた古いフランス映画に勝るものはないわね。
もう30年以上も前、VTRを借りて観たんだけど。
制作年がいつで、ベルを演じたのが誰かも憶えていない…
監督がコクトーで、野獣がジャン・マレー、と今わかるのはそれだけ。
でも、モノクロの映像の美しさは、現代の極彩色の画面をはるかに凌駕していた。
極めて印象に残っているシーンがある。
ベルが野獣の城に到着して中に入っていくところ。
手前から奥に向かって順に燭台に火がともる。
その燭台がベルを誘うように奥に向かって角度を変えていく。
そのその燭台が…
生身の人間の腕が、燭台を演じていた
ストリーはあくまでもシンプル。
城の中でのベルと野獣との関わり、そして父の家でのこと、ただそれだけで余計なものは何もない
この上なく美しく高尚な映像。
あれを越えるものは……もうないだろうなぁ…。
ジャン・コクトーという芸術家の美意識・審美眼・エレガンスがあればこその作品だから…。
私はどちらもまだ観ていません。
一昨夜、フランス映画の『美女と野獣』がテレビで放送されました。
フランス映画だから、と観たのですが…。
なぁんか、アメリカ映画と変わらんなぁぁ…
お父さんがどうした、兄たちがどうしたといろいろ盛り込んじゃって…。
金の女鹿…?
森の妖精の王様の娘…?
賊が襲ってきて野獣が負傷…?
なんじゃ、そりゃ…
正直なところ期待外れ
映画『美女と野獣』といったらジャン・コクトーが監督を務めた古いフランス映画に勝るものはないわね。
もう30年以上も前、VTRを借りて観たんだけど。
制作年がいつで、ベルを演じたのが誰かも憶えていない…
監督がコクトーで、野獣がジャン・マレー、と今わかるのはそれだけ。
でも、モノクロの映像の美しさは、現代の極彩色の画面をはるかに凌駕していた。
極めて印象に残っているシーンがある。
ベルが野獣の城に到着して中に入っていくところ。
手前から奥に向かって順に燭台に火がともる。
その燭台がベルを誘うように奥に向かって角度を変えていく。
そのその燭台が…
生身の人間の腕が、燭台を演じていた
ストリーはあくまでもシンプル。
城の中でのベルと野獣との関わり、そして父の家でのこと、ただそれだけで余計なものは何もない
この上なく美しく高尚な映像。
あれを越えるものは……もうないだろうなぁ…。
ジャン・コクトーという芸術家の美意識・審美眼・エレガンスがあればこその作品だから…。